子どもの焦点型発作とは?

以前は部分発作と呼ばれていた、子どもの焦点発作の原因や種類についてご紹介します。

焦点型発作は、脳の一部で起こります。以前は、医師が部分発作と呼んでいたので、今でもウェブサイトや本でこの言葉を目にすることがあるかもしれません。

発作がどのように見えるかは、脳のどこで起こるかによって異なります。お子さんの症状は、手の痙攣やしびれから、恐怖感や時間が遅くなったように感じることまで、さまざまです。

焦点型発作は非常に短時間で終わる傾向があり、脳に永続的な害を与えることはありません。主治医と緊密に連携して、お子様に最適な治療法を見つけることができます。

焦点型発作では何が起こるの?

脳細胞は、電気信号を送り合うことで互いに会話しており、通常はリズムや秩序があります。発作は、突発的な活動で、嵐のようなものです。発作が起きると、一瞬、すべてが狂ってしまうのです。

焦点型発作の場合、その活動はお子さんの脳の片側で始まります。複数の部位で起こるかもしれませんが、その部位に限定されます。

焦点型発作の種類

大きく分けて2種類あります。

焦点型発症の自覚発作。以前は単純部分発作と呼ばれていました。この発作が起きている間、お子さんは警戒し、何が起きているのか認識しています。たとえ話すことができなくても、あなたの声は聞こえていますし、周りで何が起こっているのかもわかっています。

多くの場合、発作は動きに影響し、手や腕がピクピクと動くようなことが起こります。しかし、それはすべて脳のどこで起こるかによるのです。脳の奥の方であれば、お子さんの視覚に影響を与える可能性があります。他の場所では、発汗や胃のむかつきが起こるかもしれません。

発作は数秒続くこともあれば、2分ほど続くこともあります。

局所発症型意識障害発作。以前は、複雑部分発作と呼ばれていました。この発作の大きな違いは、発作が起こっていることをお子さまが知らないということです。その後でも、ぼんやりとした記憶はあるかもしれませんが、はっきりしたものはありません。

自覚症状のなさは、さまざまな形で現れます。子どもは「一緒にいる」ように見えるかもしれませんし、動いたり話したりするかもしれませんが、話しかけても反応しないでしょう。また、子どもが混乱しているように見える場合もあります。気絶してしまう子もいれば、自分の世界に入っていないように見える子もいます。

また、唇を鳴らしたり、ぐずったり、意味もなく笑ったりするような行動が見られることもあります。そして、その後、お子さんはとても疲れたり、眠くなったりすることがあります。

これらの発作は、記憶や感情をつかさどる脳の側頭葉でしばしば起こります。通常、1~2分程度で終わります。

発作の原因は?

医師もよくわからないことが多いようです。脳細胞が互いに会話するのを邪魔するものなら、何でも起こり得ます。つまり、いくつかの原因や、子どもが発症する確率を上げるようなことが考えられるということです。

体内化学的な問題。身体は多くの消耗に耐えることができますが、特定のものをちょうどよいバランスで持っている必要があります。これらの状態のいずれかが、発作の引き金となる可能性があります。

  • 低血糖

  • カルシウム不足

  • ナトリウムの摂り過ぎ、摂り過ぎ

  • 脳内のメッセージを伝える神経伝達物質と呼ばれる化学物質のバランスが悪い

脳の問題 脳の形成の仕方にちょっとした問題があっても、発作の引き金になることがあります。画像検査にさえ映らないような小さな問題である可能性もあります。

焦点型発作の確率を上げる可能性のある他の脳関連の問題には、以下のようなものがあります。

  • 脳震盪などの頭部や脳の損傷

  • 脳炎、髄膜炎、敗血症のような感染症

  • 脳卒中

  • 腫瘍(小児ではまれな原因ですが

癲癇(てんかん)です。発作の原因について考えるとき、まず最初に頭に浮かぶのはここであることが多いのですが、これは数ある可能性のうちのひとつに過ぎません。約10人に1人が一生のうちに発作を起こすと言われています。その中で、てんかんを発症している人はごく一部です。原因がはっきりしない発作が2回以上ある場合は、一般的にそれが心配になるときです。

熱がある。生後6ヶ月から5歳くらいまでは、熱や病気によって子どもの脳が発作を起こしやすくなります。理由ははっきりしませんが、かなり多い原因です。

その他の可能性 その他の原因としては、以下のようなものがあります。

  • ある種の医薬品

  • 薬物およびアルコール - 使用と禁断症状の両方

  • てんかんの種類に関係する遺伝子について

  • 子どもの母親が妊娠中に病気であったこと

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