メタボリックシンドロームの危険因子について、医師が解説しています。
メタボリックシンドロームは、高血糖、余分な腹部脂肪、高血圧、不健康なコレステロール値などの危険因子が集まったものと一般に定義されています。
これらの危険因子の中には、自分でコントロールできるものもあります。また、自分でコントロールできないものもあります。しかし、危険因子の全容を理解すれば、自分の健康をよりよく守ることができるのです。次のような方は、メタボリックシンドロームのリスクが高い可能性があります。
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年齢が高い
. 年齢を重ねるとともに多くなる メタボリックシンドロームになるリスクは、40代で20%、50代で35%、60代以降で45%に上昇します。
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血栓や炎症が起こりやすくなる
. どちらもメタボリックシンドロームの人によく見られます。血栓や炎症のリスクが高いかどうかは、医師が血液検査で調べることができます。
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他の病気がある方
. メタボリックシンドロームは、多くの病状と関連しています。多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)、脂肪肝、コレステロール、胆石、リポジストロフィー(脂肪の分布に影響を与える)などがあります。
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家族に遺伝する
. 肥満でなくても、より高いリスクを受け継いでいる可能性があります。両親やその他の第一度近親者に糖尿病の人がいる場合などがこれにあたります。
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あなたは南アジア人です
. 南アジア人は、インスリン抵抗性、ひいてはメタボリックシンドロームのリスクが高いようです。このため、アメリカ心臓協会と国立心肺血液研究所は、このグループに対して異なる勧告を出しています。ウエストサイズが35インチ(男性)、31インチ(女性)を超えると、メタボリックシンドロームの危険因子と見なされます。
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メタボリックシンドロームの症状
メタボリックシンドロームの危険因子のほとんどは、自覚症状がありません。高血圧や高コレステロールを感じることはないのが普通です。多くの場合、唯一の外見的な兆候は、お腹に余分な体重を詰め込むことです。
ですから、メタボリックシンドロームかどうかを知る唯一の方法は、医師と面談することです。血圧、血糖値、コレステロールなどを調べられます。定期的な健康診断が健康維持の秘訣であることは、もうひとつの理由です。