人工股関節置換術の手術当日から3ヵ月後までの経過を、医師が説明します。
人工股関節置換術の手術当日
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手術予定時刻の数時間前にチェックインします。入院期間は3~4日を予定しています。
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手術は2~3時間程度です。
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麻酔からの回復には、おそらく2時間程度かかります。
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完全に目が覚めたら、病室へ。
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一日中、流動食になる可能性が高いです。
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痛みを和らげ、感染や血栓を防ぐために薬が必要になります。
人工股関節手術後1~2日目
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ベッドから起き上がり、歩行器や松葉杖を使って動き回るようになります(介助あり)。
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理学療法士や作業療法士に診てもらいます。彼らは、最小限の痛みで安全に移動する方法を学ぶのを助けます。数週間は、特定の動作ができないこともあります。
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手術の翌日から、通常通りの食事をとることができます。
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医師や看護師、ケースワーカーなど、病院スタッフの様々な人に会うことができます。
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点滴から内服薬に移行する可能性が高い。
人工股関節置換術後3日目
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歩行が楽になる可能性が高いです。トイレに行くのも手伝わずに歩けるようになるかもしれません。
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経過が順調であれば退院となります。合併症がある場合は、入院期間が長くなる方もいらっしゃいます。
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状況に応じて、そのまま自宅に帰るか、リハビリ施設に入り、回復に努めます。
人工股関節手術後4日以上
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切開部のケアについては、医師の指示に従ってください。感染予防のため、患部を乾燥させ、スポンジバスにこだわってください。切開部を浴槽の中などで濡らさないようにしましょう。
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切開部からの出血や発熱、赤みの増加など、感染の兆候があれば、すぐに担当医に報告してください。
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推奨される理学療法エクササイズを続けてください。
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看護師や理学療法士が自宅を訪問することがあります。
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痛み止めの薬の量が少なくなります。
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なるべく体を動かしましょう。そうすることで、足の血流を良好に保ち、血栓を予防することができます。
人工股関節置換術後10~14日目
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切開した部分のホチキスを抜きます。この時点からお風呂やシャワーを浴びることができるようになります。
人工股関節置換術後3~6週目
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ほとんどの軽い運動ができるようになります。歩行器や松葉杖を使わずに歩けるようになる可能性が高いです。
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運転ができるようになる
人工股関節置換術後10~12週目
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通常の活動全てに復帰できる可能性があります。