骨粗鬆症は、痛みを伴う骨折につながる可能性がある深刻な状態です。骨粗鬆症になる人、骨粗鬆症の見分け方、予防法、効果的な治療法について、医師から説明を受けることができます。
1/12
骨粗鬆症は、骨を作るスピードより、骨を失うスピードが速くなることでなる病気です。オステオは骨、ポローシスは多孔質(穴だらけ)の意味です。骨粗鬆症の骨量減少により、骨が弱く、もろくなり、骨折しやすくなります。
症状について
2/12
骨粗鬆症の初期には、自覚症状がないことが多いようです。骨が弱くなると、椎骨の骨折や椎骨のつぶれによって腰痛を感じるようになります。また、前かがみの姿勢になり、骨量が減る前に比べて身長が1~2センチ低くなることがあります。
骨折
3/12
骨粗鬆症になったことを知る最初のきっかけが骨折ということもあります。骨折はどの骨にも起こり得ますが、最も一般的なのは股関節、手首、脊椎です。弱い骨であれば、転んでも骨折することはありません。階段を上ったり、重いものを持ち上げたり、前かがみになっただけでも骨折することがあります。このような骨折は、長期にわたる慢性的な健康問題を引き起こす可能性があります。
原因
4/12
エストロゲンは、骨を作り、保護するのを助けるホルモンです。エストロゲンの濃度が低くなると、骨が減少します。また、閉経後、卵巣からエストロゲンが分泌されなくなると、骨量が減少します。また、摂食障害、ビタミンDやカルシウムの不足、運動不足、その他の健康問題などで子供の頃に十分な骨が作られなかった場合、骨粗しょう症になるリスクが高くなります。
リスク要因
5/12
骨粗鬆症は年齢に関係なく起こりますが、50歳以上の成人に最も多く見られます。女性は男性より4倍も発症しやすいと言われています。アジア系や白人、小柄な人、家族に骨粗鬆症の人がいる場合、特にその人が骨折した場合、骨量減少の可能性が高くなります。
その他の危険因子
6/12
性ホルモン(テストステロンとエストロゲン)は年齢とともに減少し、リスクは上昇します。また、がん治療の中には、これらのホルモンを低下させるものがあります。甲状腺ホルモンが多すぎる場合、副甲状腺や副腎の働きが活発な場合、セリアック病、腎臓病、肝臓病、ループス、炎症性腸疾患、関節リウマチのような他の疾患と同様に、リスクが高くなる可能性があります。また、プレドニンのようなステロイド剤も、リスクを高める可能性があります。
生活習慣の危険因子
7/12
運動不足が続くと、骨が弱くなります。1日2杯以上のアルコール飲料や、タバコの使用はリスクを高めます。
診断結果
8/12
骨粗鬆症かどうかを判断するために、医師は骨密度(BMD)を検査する必要があります。BMDを調べる最も一般的な検査は、中心型二重エネルギーX線吸収測定法(DXA)と呼ばれる特殊なX線検査です。検査結果(Tスコア)は、あなたの骨密度が正常であるか、軽度の骨量減少(骨減少症)または骨粗鬆症であるかを医師に知らせます。
処理
9/12
医師は、骨の減少を防いだり、新しい骨を作る薬を処方することができます。ビスフォスフォネートや選択的エストロゲン受容体モジュレーター(SERM)など、これらの薬の中には錠剤のものもあります。1 つは、注射です。その他、ホルモンの一種や免疫療法なども注射で投与されます。また、医師は、カルシウムやビタミンDを多く摂取し、運動をするように指示することもあります。
予防のための食事療法
10/12
骨の健康には、カルシウムとビタミンDの両方が重要です。カルシウムの吸収を助けるには、ビタミンDが必要です。ビタミンDは、太陽から摂取することもできますが、ビタミンDを多く含む食品を食べることも必要です。カルシウムの豊富な食品には、低脂肪乳製品、葉物野菜、骨付き鮭やイワシ、大豆、カルシウム強化シリアルやオレンジジュースがあります。
予防する 体力をつける
11/12
運動、特に体重を支える運動は、年をとっても骨を丈夫にします。歩くことも大切です。週5日、30分、2時間半を目標にしましょう。筋肉も鍛えられ、転倒防止にもなります。
合併症
12/12
骨粗鬆症を治療せずにいると、時間の経過とともに複数の骨折を引き起こす可能性があります。背骨と股関節の骨折は最も深刻です。後遺症が残ることもあり、骨折後1年以内に死亡するリスクも高くなります。