ダークコーンシロップは、かつては乳児の便秘の家庭薬としてよく使われていました。しかし、現在市販されているダークコーンシロップは、作り方が異なり、腸に液体を引き込んだり、便を柔らかくしたりすることができません。このため、ダークコーンシロップは乳児の便秘には効果がないのです。
もしお子さんが便秘かもしれないと思ったら、まずかかりつけの小児科医に相談してみましょう。コーンシロップは与えないようにしましょう。
赤ちゃんの便秘の症状
赤ちゃんの排便の量は、月齢や食事内容によって異なります。排便時に力んだり、顔が赤くなったりするのは普通のことです。腹筋が弱く、横になっていることが多いので、うんちをするのはより困難です。
母乳で育った赤ちゃんは、粉ミルクで育った赤ちゃんよりもトイレに行く回数が多い傾向がありますが、これは母乳の方が消化が良いからです。生後3~6週間になると、排便回数が減り始め、1週間に1~2回しか出ないこともあります。
赤ちゃんが軟便で、排便回数が少ない、あるいは排便時に力が入っている場合は、おそらく便秘ではありません。通常、赤ちゃんが便秘になるのは、固形食を食べ始めた後です。
赤ちゃんの便秘の一般的な症状には、次のようなものがあります。
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嘔吐(おうと
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硬い便が出る
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疲れやすい
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食欲不振
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お腹の腫れ
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うんちに血が混じる
嘔吐
赤ちゃんの便秘は食生活の見直しが必要かもしれません
赤ちゃんが便秘のようであれば、かかりつけの小児科医に相談することも有効です。また、赤ちゃんの症状を和らげるために、食事を変えることを検討してもよいでしょう。
水やフルーツジュースを 通常の授乳に加え、赤ちゃんに水や100%のフルーツジュースを与えます。フルーツジュースには、下剤として作用する甘味料が含まれています。最初は2~4オンスから始めて、赤ちゃんの様子を見ながら、もっと必要なのか、もっと必要でないのかを判断するとよいでしょう。
ベビーフード。プルーンやエンドウ豆のピューレには、他の果物や野菜よりも多くの食物繊維が含まれています。また、雑穀を使ったシリアルも食物繊維が豊富で、赤ちゃんの便通をよくします。
便秘に効くコーンシロップの代用品
数日経っても赤ちゃんが便意をもよおす場合、食事を変えてみてもダメな場合は、何か別の方法を試してみる必要があるかもしれません。場合によっては、医師が乳児用グリセリン坐薬を与えることを勧めるかもしれません。これらは刺激性下剤として知られており、一時的な便秘を緩和するのに役立ちます。
これらは、小児科医の承認と指導を受けた後に、赤ちゃんに投与されるべきです。一般的な安全ガイドラインは以下の通りです。
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一度に1つの座薬だけをお子様の直腸に挿入してください。
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1日1回以上使用しないでください
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通常、15分~1時間以内に便意を催すようになります
食生活の改善や乳児用グリセリン坐薬の使用にもかかわらず、赤ちゃんの便秘が続く場合、まれに、より深刻な基礎疾患のサインである可能性があります。すぐにかかりつけの医師に相談してください。
便秘を予防するコツ
赤ちゃんが大きくなるにつれて、食べたり飲んだりするものが体やお通じに大きく影響するようになります。良質なビタミンや栄養素を含む安定した食事を与えることで、赤ちゃんの幸せと健康を保つことができます。
赤ちゃんの便秘を予防するために、以下のポイントを参考にしてください。
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食物繊維の豊富な食事を与えましょう。食物繊維は、便を柔らかく、かさばらず、出やすくします。
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水分をたくさん与えましょう。赤ちゃんの全身の健康のために、水分補給は大切です。
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運動させる 大人と同じように、赤ちゃんにも運動が必要です。優しく足を動かしてあげたり、大きくなっても筋肉が鍛えられるようにサポートしてあげましょう。
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我慢しないこと 痛みを伴うと便を我慢してしまう赤ちゃんがいます。これは、ひどいおむつかぶれや肛門の裂け目が原因であることがあります。赤ちゃんが大丈夫なように、目を離さないようにしましょう。
お医者さんを呼ぶとき
便秘が非常に深刻であったり、別の基礎疾患の兆候であったりすることがあります。以下は、赤ちゃんのかかりつけの医師に連絡する時期が来たことを示す一般的なサインです。
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1時間以上続く、泣きながらの腹痛
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力むと直腸が痛む(1時間以上続く
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嘔吐や胃のむかつき
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肛門からの出血
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赤ちゃんが便を出したがっているのに、出そうとしない
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座薬を飲ませたが、うまくいかない
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赤ちゃんが極度の痛みや苦痛を感じている