乾癬性関節炎（PsA）を持つ人々は、身体活動を行うことが困難であると感じるかもしれません。PsAの一般的な症状の1つは、関節の痛みや圧痛です。あなたの関節の柔軟性を維持し、痛みを軽減したい場合は、定期的に運動する必要があります。
運動することで筋肉がつき、関節への負担が軽減されます。運動は関節を動かし、心臓を動かすので、併存する疾患や関連する疾患のリスクを減らすことにもつながります。
PsAで運動するときは、激しい運動はしないほうがよいでしょう。診断される前に運動をしていた人は、なるべく以前の生活を維持するようにしましょう。
以前から運動不足だった人は、小さなことから始めるとよいでしょう。散歩に出かけてみてください。屋外でサイクリングしたり、水泳をしたりするのもよいでしょう。太極拳やヨガもPSAの患者さんには良い運動です。もし不安であれば、理学療法士が運動計画を立ててくれます。
身体活動は有用ですが、PSAでは避けるべき運動もあります。
ランニング
ランニングは、関節に大きな負担をかけます。関節の圧痛や炎症がある場合、走ると痛みが強くなることがあります。診断される前からやっていた人だけが走ればいいのです。
運動不足の人は、ウォーキングやジョギングからゆっくり始めるとよいでしょう。走る場合でも、必ずサポート力のある靴を履いてください。いつもより痛みが強い場合は、ランニングを中止してください。
ウェイトリフティング
PsAの症状のひとつに握力低下があります。この症状がある場合、重量を持ち上げることは有害であるため、やめたほうがよいでしょう。
重い重量を持ち上げるには、力強く握らなければなりません。しかし、PSAの患者さんにとって、これは必ずしも可能なことではありません。
軽い重量から始めて、徐々に負荷を大きくしていくこともできますし、エクササイズマシンは必ずしも力いっぱい握る必要がないので、試してみるのもいいでしょう。
PsAで運動をすることには、さらなる制限があるかもしれませんが、あきらめるべきではありません。ある研究では、週2回の運動を12週間続けたPSAの人たちは、QOLが向上したことが示されています。また、機能的能力も高くなりました。
ジャンプの繰り返し
ジャンピングジャックなど、繰り返しジャンプする運動は、膝関節に負担をかける可能性があるのでやめましょう。有酸素運動を行う場合は、必ず事前にストレッチを行いましょう。ウォーミングアップをしないで運動するのはやめましょう。
PsAで運動をする場合、始めは硬さや痛みを感じることがあるかもしれません。しかし、そのようなことで運動を続けることをためらわないでください。アメリカリウマチ学会と国立乾癬財団のガイドラインによると、運動はPsAに多くの利点があります。
要約すると、運動は体力と可動域を向上させます。また、痛みも軽減されます。
安全な運動について質問がある場合は、理学療法士に相談するのが一番です。
