米国では、45秒に1人が脳卒中に罹患しています。脳卒中の約3分の1は再発し、そのうちのかなりの割合で死に至ります。脳卒中の後、以前の活動レベルに戻ることは困難なことです。特に、症状が長く続く場合は、健康的かつ生産的に運動を生活に取り入れるにはどうしたらよいかという問題があります。
脳卒中発症後に感じること
脳卒中になる前、とても活発でスポーティだった方は、すぐにでも元の状態に戻りたいという気持ちになるかもしれませんが、ゆっくりとしたペースで行うことが大切です。脳卒中の直後に持続的な影響を感じないからといって、完全に回復したとは言えません。脳卒中は体にさまざまな影響を与えるので、脳卒中があなたにどのような影響を与えたかを確認するのを待つ必要があります。あなたと医師が協力して、それぞれの状況に適したリハビリテーション計画を立てることになります。
脳卒中後の症状として、以下のようなものがあります。
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麻痺。脳卒中の後、体の一部または全部が麻痺する可能性があります。
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衰弱。全身に著しい脱力感が生じることがあります。
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協調性の低下。動作の調整がうまくいかず、少し動きが鈍くなったり、不器用に感じたりすることがあります。
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筋肉の不規則な動き。筋肉が硬く、使いにくい場合があります。逆に、筋肉が異常に緩んで柔らかくなっていることもあります。
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バランス。バランスをとるのが難しく、ふらつきやめまいを感じることが多いかもしれません?
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むくみ。足腰の動きが悪くなると、動きが悪くなった手足に水分が溜まりやすくなることがあります。
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感覚の変化。よくあるのは、感覚がなくなったり、感覚が鋭くなったり、体の一部がピンと張ったように感じたりすることです。
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疲労感。短距離の歩行など、以前は問題なかった作業をした後に、疲れを感じることがあります。単純な動作が、複雑で大変な作業になることがあります。
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痛み 腰や足、体の片側に痛みを感じることはよくあることです。
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リハビリテーション
脳卒中の後遺症が長期的に残る場合、多くの場合、医療従事者のチームと協力して、体のリハビリを行うことになります。?取り組む可能性のある動作は以下の通りです。
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座位から立位への往復
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立っている状態からしゃがんでいる状態への往復
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ウォーキング
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ドアを開ける、車に乗り降りするなどの日常的な動作
医療チームから、一日を通して行うエクササイズを指示されることが多いでしょう。これらの運動は、頻繁に繰り返すことで最も効果的になります。この繰り返しが、最初は心地よくなくても、こわばりや筋肉痛を軽減する最良の方法です。
体を鍛え、体力をつけることは、脳卒中からの回復に役立つことが研究により明らかにされています。特に、脳卒中発症後6ヶ月以降も運動を継続することができれば、その効果は絶大です。また、運動は、うつ病や気分の落ち込みなど、脳卒中による精神的な影響を和らげるのに役立ちます。さらに、運動の種類によっては、コミュニティーの場にもなります。
脳卒中後、どのような運動をするのがよいのでしょうか?
脳卒中生存者は、毎日20~60分の有酸素運動をすることが推奨されています。必要であれば、間隔をあけて運動することもできます。
脳卒中患者は、失われたり弱まったりした筋肉を回復させるために、軽いウェイトを使って軽い抵抗を取り入れたトレーニングも行う必要があります。この種のトレーニングは、2~3回行う必要があります。
有酸素運動と筋力トレーニングに加え、脳卒中患者は、柔軟性を高めるために頻繁にストレッチを行う必要があります。腕を上げたり、足を動かしたりするのは難しいと感じるかもしれません。他の運動の前や後にストレッチをするようにすると、動作が楽になります。
また、脳卒中患者はバランスを崩すことが多いので、バランストレーニングも取り入れるとよいでしょう。脳卒中の患者さんには、2~3セッションのバランスまたはコーディネーションのエクササイズを日課に取り入れることが推奨されています。
さらに、精神的にも肉体的にも支えとなるものとして、多くの医療関係者が脳卒中患者に対してグループフィットネス活動に参加するよう勧めています。水中エアロビクス、ズンバ、スピン、ピラティスなどのアクティビティがあります。また、ウォーキングやサイクリングなど、のんびりとしたグループ活動もおすすめです。フィットネスの旅にコミュニティーの要素を取り入れることで、この困難な時期にフィットネスを生活に取り入れる際に、多くの力、モチベーション、説明責任を得ることができるのです。