衣類、シーツ、枕カバーはすべて定期的に洗濯する必要があります。洗剤や柔軟剤を使うと、香料の刺激が残ってしまい、それが子どもの湿疹の引き金になることがあります。つまり、お子さんの症状を緩和するために、洗濯の仕方を少し変える必要があるかもしれません。
避けた方がよい布の状況
洗濯の仕方を変える前に、まずはお子さんの湿疹を最も和らげる服や布を選ぶことが大切です。湿疹に最適な服装は以下の通りです。
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ゆったりとした袋状の生地。タイトな服は、お子様の肌とよく擦れ合い、炎症を起こす原因となります。
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綿などの天然繊維のもの。柔らかい素材を選びますが、化学繊維のものはNGです。化学繊維のものは添加物が多い傾向があります。
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ウールより柔らかい繊維のもの。ウールはとても傷つきやすいので、湿疹のある人は絶対に着ないようにしましょう。
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明るい色。これは、刺激物として作用する可能性のある染料の添加が少ない場合が多いです。
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タグや縫い目のない服。タグは切り落とし、縫い目が突き出ていて肌に擦れるような服は選ばないようにしましょう。
布地を洗うときのポイント
湿疹のケースはそれぞれ異なるので、どの方法が一番効果的かを考える必要があります。お子さんの症状を一番和らげるものを見つけるまでに、何種類もの洗剤などを試してみる必要があるかもしれません。全米湿疹協会(National Eczema Association)では、湿疹の患者さんに安全な洗濯用品をリストアップしていますので、参考にしてください。
洗濯の仕方を改善するために、以下のヒントを試してみてください。
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柔軟剤は絶対に使用しない。香料系の添加物が多く含まれる傾向があります。ドライヤーボールで代用できます。
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液体洗剤がベストです。液体洗剤は、錠剤や粉末洗剤に比べて水によく溶けます。そのため、お子さまの衣類に洗剤が残りにくくなります。
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洗剤の使用量は、推奨量より少なめにしましょう。これも、他の種類の洗剤より液体洗剤の方が簡単です。
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お子さんに合った洗剤を探す 無色・無香料の洗剤は、お子さんの湿疹を誘発しないものが見つかるまで、いろいろな種類を試し続けましょう。洗濯用ソーダとホウ砂で洗剤を手作りすることを勧める人もいます。これなら、他の添加物が入っていないことが保証されます。
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シーツや枕カバーはお湯で洗いましょう。これは、アレルゲンや湿疹の引き金となる可能性のあるダニを殺すのに役立ちます。
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すすぎを2回行う。これは、洗剤が確実に洗い流されることを保証するのに役立ちます。これは、漂白剤を使用する場合に特に重要です。
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物干し竿ではなく、乾燥機を使用する。洗濯物を外に干すと、花粉などのアレルゲンにさらされ、子供の湿疹の引き金になる可能性があります。
湿疹の対処法を学ぶのは、試行錯誤の連続です。お子さんの症状が治まるまで時間がかかっても、がっかりしないでください。世の中には、自分に合った製品やルーチンがあるはずです。