子供の頃、親から「背筋を伸ばして座りなさい」「猫背にならないように」と注意された記憶がある人もいるかもしれません。当時は腹立たしかったかもしれませんが、今となってはとても良いアドバイスです。ここでは、良い姿勢がなぜ健康のために重要なのかを説明します。
良い姿勢とは?
姿勢とは、立っているとき、座っているとき、横になっているときに体がとる姿勢のことです。正しい姿勢とは、体を支えるために適切な量の筋肉の緊張を使用したときに、体の一部があるべき形に整列している状態です。
良い姿勢とは、耳が肩の上に均等に配置されている状態です。また、肩の力を抜いて、背筋を伸ばしてください。これは、背骨を整えるのにも役立ちます。
背骨には、首、背中の真ん中、腰の3つのカーブがあります。正しい姿勢は、この自然なカーブを維持するのに役立ちます。
姿勢は無意識のうちにできているので、意識する必要はありません。姿勢筋と呼ばれる特定の筋肉群が、良い姿勢を保ち、重力に逆らわないように体を支えているのです。また、これらの筋肉群は、歩行や移動の際にバランスを保つのに役立ちます。良い姿勢を保つことは、日々の活動に必要な筋肉群に負担をかけないことにつながります。
姿勢には、静的な姿勢と動的な姿勢の2種類があります。静的姿勢とは、動いていないときの姿勢のことです。寝ているとき、立っているとき、じっとしているときなどがこれにあたります。動体視力は、その逆です。動いているときの姿勢です。例えば、歩いているとき、ストレッチをしているとき、走っているときなどです。
姿勢に影響を与えるものは?
猫背は単なる悪い癖ではありません。姿勢の悪さには、身体的な理由がある場合もあります。筋肉が硬すぎたり、可動域が狭かったりすると、体の一部を正しく配置することが難しくなります。
脚や体幹の筋肉の強さも、姿勢や身のこなしに影響します。体幹の筋肉には、以下のような筋肉があります。
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背中
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腹部
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骨盤
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側面
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バトック
背中
上半身と下半身をつなぐ筋肉です。体幹の筋肉が弱いと、猫背になったり、上半身が下半身よりも前に出てしまうことがあります。
また、現代人の生活習慣も姿勢の悪さにつながっているかもしれません。下を向いてスマホを見たり、デスクワークで1日に何時間もパソコンに向かったりすると、体の持ち方が変わってきます。これらの動作をするとき、まっすぐ座ったり立ったりするのではなく、前にうつむいていることに気づくかもしれません。
良い姿勢のメリット
良い姿勢とは、自分をどのように見せるかということだけではありません。姿勢の悪さは、実は心身の健康にも影響を及ぼします。
より良い気分とエネルギー。良い姿勢の一番のメリットは、自分自身の気持ちの持ちようです。姿勢を良くすることで、一日中、集中力を保ち、より元気に過ごすことができます。これは、気分の向上にもつながります。
また、良い姿勢は自信につながるという研究結果もあります。身だしなみを整え、自分自身に自信を持つことができれば、抑うつ的な思考に陥る可能性も低くなります。その結果、自尊心が高まり、自分自身に誇りと自信を持つことができるようになるのです。
骨、関節、筋肉の健康 前述のように、姿勢は筋肉と骨に依存しています。背骨を正しく整えれば、関節や骨にかかる負担が軽減されます。これは、全身の痛みや変形性関節症などの問題を軽減することにつながります。
体幹を鍛えるエクササイズはたくさんありますが、正しい姿勢を保つことは、体幹の筋肉を鍛えるのに最も効果的な方法のひとつであると医師は言っています。
呼吸が楽になり、頭痛が減る。背筋を伸ばして座ったり立ったりすると、呼吸がしやすくなります。より深い呼吸をするために、胸を開くためのスペースがあります。猫背などの悪い姿勢でいると、肩や首が緊張してしまいます。これは、額や頭蓋骨の後部に頭痛を引き起こす可能性があります。
背骨と首の健康状態を改善します。正しい姿勢を実践することで、背中や首の痛みのリスクを軽減することができます。デスクワークで猫背になると、背骨の成長に影響を及ぼします。腰痛は、仕事を休む最も一般的な理由の一つです。長時間立ち仕事をする人は、正しい姿勢でいることで、疲労や足の痛み、けいれんなどを軽減することができます。