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ニンジンVSケール?赤ちゃんの間では勝負にならない、との研究結果。
By Jay Croft
2022年9月22日 -- 子宮内の赤ちゃんは、母親がニンジンを食べると笑顔になり、ケールを食べると顔をしかめるようであることが、英国の女性約100人を対象にした研究で明らかになった。
約3分の1の女性に、一方の野菜を粉末にしたカプセルを与え、約3分の1にもう一方の野菜のカプセルを与え、約3分の1にはどちらも与えなかった。
その20分後の超音波検査で、ケールを与えられた赤ん坊のほとんどは不機嫌そうで、ニンジンを与えられた赤ん坊のほとんどは笑っているように見えたと、Psychological Science誌に発表された報告書は述べている。対照群では同じような反応は見られなかった。
この研究の共著者で、ダラム大学の胎児・新生児研究所の所長であるナジャ・ライスランド氏は、NBCニュースの取材に対し、「母親が食べたばかりの食べ物に関連した顔の表情を超音波スキャンで実際に示すことができたのは、我々が初めてだ」と語っている。
研究の対象となった赤ちゃんは、妊娠32週から36週の時期だった。妊娠は通常、女性の最後の生理から40週間かかる。
これらの赤ちゃんの反応は、子供や大人が苦いものを味わったときにする顔に似ている、とライスランドは言う。しかし、子宮の中にいる赤ちゃんが、同じように感情や嫌悪を感じるかどうかは不明である。また、苦い顔をするのは、ケールの苦味に反応した筋肉の動きである可能性もあるとのことである。
この研究は、子宮の中で味に触れることによって食習慣がどのように形成されるかを示すのに役立つかもしれないという。
妊娠中に健康的な食事をした母親は、あまり食べ物にうるさくない赤ん坊を産むかもしれないと、ライスランドは述べている。