ペパーミントは現代人の生活に欠かせないものです。このハーブの特徴であるミントの味は、ブレスミントやキャンディー、歯磨き粉に風味を加えます。乾燥した葉や生の葉を水に浸すと、ノンカフェインのペパーミントティーになり、世界中で広く飲まれています。
ペパーミントは中近東とヨーロッパが原産で、現在では世界中で栽培されています。ギリシャやエジプトなどの古代文明では、ペパーミントは薬として使われていました。ペルシャの民間療法として、ペパーミントの葉を噛むと歯痛に効くと言われています。インドでは、ペパーミントの入ったハーブミックスが消化不良や咳、風邪などの病気を治療します。
ペパーミントティーは今日でも薬用に使われています。ペパーミントティーを一杯飲むごとに、様々なビタミン、ミネラル、抗酸化物質を摂取することができます。
栄養成分について
新鮮なペパーミント大さじ2杯の含有量。
-
カロリー:2.52
-
タンパク質:0.12グラム
-
炭水化物: 0.48グラム
-
食物繊維:0.26グラム
-
糖質:0グラム
(>▽
脂肪:0.03グラム
ペパーミントは:?
-
カリウム
-
カルシウム
-
ビタミンA
-
ビタミンC
-
葉酸
ペパーミントはまた、フラボノイドと呼ばれるいくつかの抗酸化物質を含んでいます。これらの抗酸化物質は、フリーラジカルによる細胞のダメージから体を守る働きがあり、早期老化や慢性疾患のリスクを下げると言われています。
ペパーミントティーの潜在的な健康効果
ペパーミントの葉をお湯に浸すと、エッセンシャルオイルが放出されます。このエッセンシャルオイルが、ハーブティーの爽やかな風味と健康効果をもたらすのです。
これらのエッセンシャルオイルは、抗ウイルス、抗菌作用があり、免疫システムに恩恵を与え、体が感染と戦うのを助けます。
ペパーミントティーを飲むことで得られるその他の健康効果は以下の通りです。
消化器系の機能改善
ペパーミントは何世紀も前から、吐き気やガス、腹部膨満感などの消化器系の問題の治療薬として使われてきました。ペパーミントティーの葉に特化した研究は少ないですが、ペパーミントオイルが過敏性腸症候群の症状を改善することが研究で分かっています。
また、ペパーミントには胃腸をリラックスさせる効果があり、けいれんや生理痛を和らげることができるという研究結果もあります。
風邪やアレルギーの症状緩和
ペパーミントの葉に含まれるエッセンシャルオイルの1つであるメントールは、効果的な充血除去剤として知られています。風邪やアレルギーによる鼻づまり、咳、喉の痛みなどを緩和する効果があります。
ペパーミントティーの潜在的なリスク
ペパーミントに含まれるメントールは、多量に摂取すると副作用を引き起こす可能性があります。ペパーミントティーを飲むことでメントールを過剰に摂取することは難しいのですが、特定の健康状態にある人にはお勧めできません。
ペパーミントティーを食事に取り入れる前に、以下の点を考慮し医師に相談してください。
胸焼け
ペパーミントは消化と胃の痛みを助けますが、胃酸の逆流を悪化させる可能性があります。胃食道逆流症(GERD)による消化不良がある場合は、ペパーミントは避けた方が良いでしょう。
薬との相互作用
ペパーミントは特定の薬と相互作用する可能性があります。臓器移植患者が服用するシクロスポリンとは一緒に服用しないでください。また肝臓で代謝される薬や胃酸を抑える薬との併用は効果が落ちる可能性があります。
ペパーミントは血糖値や血圧を下げる可能性があるという研究結果もありますので、糖尿病や血圧の薬を飲んでいる方にはお勧めできません。
腎臓結石
ペパーミントは、腎臓の機能を促進する働きがありますが、腎臓結石のある方にはお勧めできません。
妊娠に関する懸念
妊娠中の女性がペパーミントティーを飲むことによる有害な影響は、研究により発見されていません。しかし、十分に研究されたものではないので、妊娠中にハーブティーを飲む前に、医師に相談してください。