色覚異常:原因・種類・治療法を解説

色覚異常って何?

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色覚異常というのは、あまり聞き慣れない言葉ですね。ほとんどの人が、ある色は正しく見えるけれど、他の色は選べないという状態です。色覚異常と呼んだ方がいいかもしれません。どのように呼ぶにせよ、女性よりも男性に多く見られます。男性は12人に1人、女性は200人に1人の割合で色覚異常があります。

主な2つのタイプ

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最も一般的な色覚異常は、赤と緑の区別がつかないタイプです。また、青と黄色を混同してしまうタイプもあります。また、青と黄色を混同してしまう人もいます。

色の見え方

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網膜は眼球の奥にある層で、光に対して感度があります。杆体(かんたい)と錐体(すいたい)という2種類の細胞を持っています。杆体は暗い光で働き、錐体は明るい光に反応する。どちらも色に反応します。その信号は視神経を通って脳に送られ、そこで組み合わされて虹のすべての色が作られるのです。女性の約12%は錐体の種類が多く、他の人の100倍以上の色を見ることができるそうです。

色覚異常のしくみ

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色覚異常があるということは、少なくとも1種類の錐体に問題があるということです。その錐体が欠けていたり、本来とは違う色を拾っている可能性があります。例えば、ある錐体は、特定の色感受性化学物質に対する遺伝子コーディングに欠陥がある可能性があります。いずれにせよ、錐体は脳に正しい情報を送ることができません。錐体は、見ているものの細かい部分を見るのにも役立つので、色覚異常の場合は、少しシャープに見えなくなってしまうかもしれません。

なぜ起こるのか 遺伝子

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色覚異常の人の多くは、生まれつきのものです。それは、色覚異常が両親から受け継いだ遺伝子から始まるからです。これらの遺伝子は、錐体のための青、赤、緑の色素を作る方法について、あなたの体に正しい指示を与えていません。色素がなければ、錐体は色を認識することができません。

なぜ起こるのか 病気

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色覚異常は、生まれつきではない人もいます。また、白血病、パーキンソン病、アルツハイマー病、鎌状赤血球症、アルコール依存症などの病気と一緒になることもあります。

なぜ起こるのか 薬や化学物質

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心臓病、高血圧、勃起不全、神経症、感情障害などを治療する薬には、副作用として色覚異常が起こるものがあります。また、肥料や溶剤などの化学物質に囲まれて仕事をすることでも、色覚異常が起こることがあります。しかし、ある種の薬の服用や、ある種の化学物質を扱う仕事などが、二次的な色覚異常を引き起こすことはありますが、それは非常にまれなことです。

算出方法

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あなたのお子さんが色弱の場合、色の名前を覚え始めるまで気づかないかもしれません。また、学校では、色分けされた教材を使った試験や宿題に苦労することがあります。4歳ごろに色覚の検査をするのがよいでしょう。また、ご家族の中に色弱の方がいらっしゃる場合は、眼科医による検査をお受けください。

診断方法

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色弱の診断には、主に石原式色彩検査が用いられます。石原式色彩検査では、様々な色の点の画像を使います。色を正しく見ることができれば、それぞれの画像に数字や他の図形を見つけることができます。色覚異常の人は、それができません。このテストは自分で行うこともできますが、眼科医に依頼した方がより良い結果が得られます。

リビング・ウィズ・イット ガジェット

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携帯電話やタブレット端末のアプリで、物の色を教えてくれるものがあります。写真を撮って、その中のどこかをタップすると、その色を教えてくれます。色の濃淡がわかるものもあります。赤緑色覚異常の場合、特殊なレンズを使用することで、より鮮明に色を見ることができる場合がありますが、その効果については様々な議論があります。例えば、色覚異常を補正する特殊なレンズは、パイロットには許可されていないのです。

共に生きる 生活習慣

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色覚異常の人は、洋服に何色かわかるラベルを貼るのを手伝ってもらうと、似合うものを選ぶことができます。クローゼットの中は、一緒に着れる服が近くにかかるように工夫しましょう。また、信号機のように、いろいろな物の色の順番を覚えておくのもいいかもしれません。

治療可能ですか?

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色覚異常が病気のせいであったり、処方された薬の副作用であったりする場合は、何か対処できることがあるかもしれません。例えば、お医者さんが別の薬を処方してくれるかもしれません。しかし、両親から受け継いだ色弱は、矯正することができません。

治療に向けて

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研究者たちは、錐体の働きを良くすることで、遺伝子から受け継いだ色弱を治療する方法を探しています。動物でのテストは有望であり、臨床試験と呼ばれる人でのテストが現在行われています。臨床試験に参加したい方は、眼科医に相談してみてください。

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