MRIを受けるべきでない理由はありますか?

磁気共鳴画像法(MRI)はX線を使用しないため、放射線被曝がありません。しかし、この検査は誰にでも安全というわけではありません。

MRIを避け、他の検査を選択する必要があるかもしれない理由がいくつかあります。

体内に金属がある方

MRIは強力な磁石を使用しており、体内の金属を吸着することがあります。このような場合、怪我をする可能性があります。

また、ペースメーカーや人工内耳など、体内に埋め込まれている機器にダメージを与える可能性もあります。また、金属はMRIの画像の質を低下させる可能性があります。

これらの項目に該当する方は、検査前に医師に申し出てください。

  • 植込み型除細動器(ICD)やペースメーカーを使用している方

  • 植込み型薬物注入ポンプ又はインスリンポンプ

  • 人工関節、人工手足、または人工心臓弁

  • ボディピアス

  • 人工内耳(聞こえを良くするもの)

  • 体内の金属片、弾丸、榴散弾など

  • 外科用クリップ、プレート、ピン、ステープル、金網、またはスクリュー

  • 刺青(インクの中には金属を含むものがあります)

腎臓に問題のある方

MRI検査では、ガドリニウムという金属を含む造影剤を使用することがあります。この色素は、医師がMRIの画像をより鮮明に見るのに役立ちます。通常、この色素は非常に安全です。しかし、重度の腎臓病を患っている場合、この色素が問題を引き起こす可能性があります。その場合、ガドリニウムで作られたその染料を手に入れることができないかもしれません。

まれに、この色素は、腎臓病の人に腎性全身性線維症と呼ばれるものを引き起こすことがあります。この症状は、皮膚、関節、臓器に厚く硬くなった組織が形成されるものです。

最近妊娠された方

MRIは成長期の赤ちゃんに害を与えることはないようですが、体内の温度を上昇させることがあります。そのため、赤ちゃんの臓器が発達する妊娠初期には、この検査を受けるべきではありません。

MRIは、妊娠3ヶ月以降に受けるか、別の検査を受ける必要があるかもしれません。妊娠中は、医師は造影剤を全く使用しないでしょう。

新生児がいる場合、MRIは授乳の能力に影響を与えるかもしれません。造影剤のメーカーは、女性は検査後1~2日間は授乳を控えるべきであると言っています。授乳が安全か、待つ必要があるかは、主治医にお尋ねください。

造影剤にアレルギーのある方

造影剤によってアレルギー反応を起こす人がいます。反応の症状は以下の通りです。

  • めまい

  • じんましん

  • 胃の調子が悪くなる

  • 発疹

  • 皮膚が赤くなる(紅潮する

造影剤に対するより深刻な反応は非常に稀ですが、このような症状が出ることがあります。

  • 唇や口の中の腫れ

  • 呼吸困難

狭いところが怖い

従来のMRIは、磁石に囲まれた密閉された筒の中に入っています。狭いところが怖い(閉所恐怖症)方は、チューブの中に入るのが苦手かもしれません。

MRIを完全に拒否する必要はありませんが、リラックスするための薬の服用について、事前に医師に相談するとよいでしょう。あるいは、機械が四方八方に開いているオープンMRIが利用可能かどうか尋ねてみるのもよいでしょう。

横になってはいけない

鮮明な画像を得るためには、30分以上MRI装置の中でじっとしている必要があります。

怪我や手術をしたばかりの方、その他健康上の問題がある方は、検査中ずっと横になっていることが困難な場合があります。

医師に相談する

トラブルを避けるため、MRIを受ける前に医師または放射線技師に相談してください。

装着している機器や持病について話してください。MRIを受けることのリスクについて聞いてみましょう。あなたにとっての利点が、潜在的な問題よりも大きいことを確認してください。

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