強皮症の症状について、専門医が解説します。
強皮症の症状は人それぞれです。そのため、「強皮症」と呼ばれます。最初に気づくのは、指や腕、足、手、足、顔の皮膚が硬くなったり、厚くなったりすることでしょう。強皮症の症状は皮膚の小さな部分にしか現れないかもしれませんが、より広い部分、腕や脚全体に症状が出る人もいます。
強皮症は皮膚だけに影響を及ぼすこともあります。その場合、限局性強皮症と呼ばれます。他の臓器が侵される場合は、全身性強皮症です。
限局性強皮症では、以下のような症状がみられます。
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手指、足指、手、足、または顔の腫れ、こわばり、痛み
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皮膚の腫れ
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皮膚の変色
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レイノー現象、つまり手足の指が寒さに強く反応し、白く見えたり、痛みを感じたりすることがあります。
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毛細血管拡張症・・・指、手のひら、顔、唇、舌などに、細い血管が広がってできる赤い斑点。
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指先、指の関節、肘の潰瘍やただれ
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疲労感や倦怠感
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顔全体の皮膚が硬い
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関節のこわばり、痛み
もし、これらの症状がいくつか、あるいはすべて同時に現れたら、医師に相談してください。
全身性強皮症では、筋肉や結合組織を含む他の臓器が侵されることがあります。その場合、以下のような症状が現れます。
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心臓や肺の障害による息切れ
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食べ物の消化不良(例:胸焼け、嚥下障害、食べ物の体内移動が通常より遅い、腹痛、腹部膨満感、便秘、下痢など
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指や肘、膝にカルシウムが沈着して、こぶのように感じる
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硬くなった関節を動かすと、ガリガリと音がする
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心不全や不整脈など、心臓に重大な疾患がある
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腎臓に影響を与える可能性のある高血圧
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毛髪の減少
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意図しない体重減少
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しつこい乾いた咳
これらの症状は、他のものが原因となることもあります。主治医がそれらを調べてくれます。