COPD治療のための携帯型酸素療法

酸素療法を行うことで、家に閉じこもる必要はありません。ここでは、携帯用酸素療法を使って外出する際の医師からのアドバイスをご紹介します。

多くの人が旅行先で圧縮酸素のタンクを持っていきますが、もうひとつの選択肢があります。携帯型酸素濃縮器(POC)は、室内の空気を濃縮した酸素に変換する装置です。POCは軽量・コンパクトで、タンク式と違って酸素を補給する必要がありません。

POCは電池で作動します。中には12時間以上使えるものもあります。また、POCにはAC/DCアダプターがあり、車やあらゆるコンセントに接続することができます。

旅のヒント

まず、主治医に相談しましょう。旅行に行っても大丈夫かどうか聞いてみましょう。特に高地や海外へ行く場合は、旅行先について医師に伝えてください。

以下は、注意点です。

  • タンクは車のトランクや直射日光の当たる場所に保管しないでください。また、高温になる場所には置かないようにしてください。

  • タンクには、旅行中や帰宅時に必要な酸素が十分にあるかどうか確認してください。または、補充を受けるために前もって計画を立てましょう。酸素ボンベを購入される際は、事前にご相談ください。

  • 喫煙者は避けましょう。

  • 出かける前に機材の調子を確認しましょう。

  • 航空会社、列車、バス、クルーズ船で移動する場合は、事前に携帯用酸素に関する方針を尋ねてください。

?

酸素を必要とする航空機の旅

飛行機を利用する際は、事前に手配する必要があります。ご予約の際に、航空会社の携帯用酸素に関するポリシーについてお尋ねください。

  • ご旅行前に、航空会社から酸素の使用許可を得る必要があります。米国のほとんどの航空会社では、少なくとも48時間前の通知が必要ですが、それ以上かかる航空会社もあります。航空会社には、旅行日のかなり前に必ず確認してください。海外の航空会社では、条件が異なる場合があります。

  • 連邦航空局(FAA)の認可を受けているPOCをご確認ください。航空会社が承認しない限り、POCを機内に持ち込むことはできません。

  • FAA認可のPOCをお持ちでない場合は、レンタルできるかどうかお尋ねください。

  • 乗り継ぎの心配がないよう、なるべく直行便や直帰便を利用しましょう。

  • 航空会社によっては、有料で酸素を供給してくれる場合があります。

  • 酸素を使用した旅行に補足的な補償が必要かどうか、保険会社にお問い合わせください。

  • 医師から酸素補給の処方箋をもらい、常に携帯してください。処方箋には、お客様の病状と機内用酸素の必要性、使用時間、酸素の流量が明記されている必要があります。

  • 航空会社が独自に医師に記入させる書類を用意している場合がありますので、余裕を持って医師から返送してもらうようにしましょう。

  • 飛行機での移動中は、酸素流量を増やす必要があるかもしれませんので、医師にご相談ください。飛行中の呼吸に違和感がないように、必ず医師に相談してください。

  • 航空会社は、POCの電源として十分な量の電池を持参するよう要求することがあります。ほとんどの航空会社では、自宅を出発してから最終目的地に到着するまでの総旅行時間の50%(航空会社によっては3時間)以上の電池の寿命を要求しています。

  • 航空会社によっては、空のタンクの収納は可能ですが、満タンのタンクは搭乗できません。

?

Hot