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ラルフ・エリス著

2022年3月10日

米下院は、家庭内暴力や性的暴行を減らすために制定され、失効した「女性に対する暴力法」の更新を決議したと、ニューヨーク・タイムズ紙が報じた。

VAWA は、レイプ・クライシス・センターなどの家庭内暴力や性的暴行の被害者を支援するプログラムや、女性に対する暴力を行った人物の捜査に資金を提供するものである。バイデン政権の1.5兆ドルの支出パッケージの一部である。

この法律は、ジョー・バイデン大統領が1994年に米上院議員を務めた際に提唱したものだが、トランプ政権下の2019年に失効したとタイムズ紙は伝えている。超党派の支持を得ているこの法律は上院に移り、そこで承認される見込みだ。

民主党はボーイフレンドの抜け穴を塞ごうとしたが失敗したとThe Timesは述べている。

家庭内虐待で有罪判決を受けた配偶者は、VAWAによって銃器の所持が禁止されている。民主党は、同じ禁止事項を家庭内虐待で有罪判決を受けた交際相手にも適用させようとしたが、法案を通過させるのに十分な支持を得るために譲歩せざるを得なかった、とタイムズ紙は述べている。銃規制団体の中には、バイデンにこの問題に行政措置で取り組むよう求めたものもある。

Moms Demand Action の創設者である Shannon Watts 氏は声明の中で、「家庭内暴力の犠牲者は既婚女性だけではないのだから、多くの無防備な女性や子供たちを危険にさらすデート相手の抜け穴を閉じなければならない」と述べている。

タイムズ紙によれば、この法律案は、家庭内虐待で有罪判決を受けた者が銃器を購入しようとし、身元調査においてその有罪判決について嘘をついた場合、連邦政府が州および地元当局に通知することを要求している。

銃の安全のためのエブリタウン」のジョン・ファインブラット代表は声明の中で、家庭内暴力やその他の有罪判決を受けた犯罪者が違法に銃を購入しようとした場合、連邦当局は地元の法執行機関に知らせることがようやく義務付けられることになる、と述べている。

上院のチャック・シューマー議員は、VAWAを過去30年間に議会で可決された最も重要な法律のひとつと呼んだと、タイムズ紙は伝えている。

3年前にVAWAが期限切れとなったことで、多くの命が危険にさらされた、とシューマー氏は言う。ようやく再承認されたことは、とても良いニュースです。