我慢できないかゆみを、従来の方法と心理学的な方法で管理する方法をご紹介します。
湿疹に伴う物理的なかゆみと同時に、心理的な要素もあります。湿疹のような慢性的なかゆみは、ストレスや不安の増大と関連しています。ストレスや不安は、逆に湿疹の引き金となり、かゆみを悪化させるのです。このかゆみと不安のサイクルには、中枢神経系(脳と脊髄)が関与しています。
かゆみを和らげるコツ
かゆみに対処し、掻かないようにするための方策をご紹介します:?
保湿剤を頻繁に使用する?
濃厚な保湿剤を肌に塗って、潤いを保ち、かゆみを防ぎます。あまり厚く塗ると、毛穴をふさいでしまい、かゆみがさらにひどくなることがあるので注意しましょう。薄く塗って、肌が乾く前に塗り直しましょう。痒みが増すので、肌に擦り込まないように、下に向かって滑らかになでるように塗ってください。
冷湿布を使用する
清潔なタオルを冷たい水で濡らし、湿るまで絞ります。それをかゆみのある部分に貼る。剥がしたら、保湿剤を塗る?
お風呂に入る
お風呂のお湯の中にコロイダルオートミールを入れてください。10~15分ほど浸かってください。肌が湿ったまま、やさしくパッティングして乾かします。お風呂から上がったら、3分以内に保湿剤を塗ります。
痒みを和らげるための心身のテクニックの使用
ハーバード大学医学部の心理学者であるテッド・グロスバート博士は、かゆみやひっかきに対処するための心理的テクニックを用いたプログラムを開発しました。Skin Deep: A Mind/Body Program for Health Skin」と名付けられた彼のプログラムでは、自分のかゆみを時系列で記録していきます。これは、自分の感情の引き金が何であるかを把握し、それにどう対処するかを考えるのに役立つのです。
癒しの状態
心身のプログラムでは、ヒーリング状態になるように自分を訓練します。これは、白昼夢を見ているときや、楽しい活動に没頭しているときの状態に似ています。
癒しの手
もうひとつは、「ひっかく手」から「癒す手」へのトレーニングです。スキンディープ・プログラムで紹介したメンタルテクニックを使って、手を掻こうとしたときに、代わりに癒しの手になるように訓練するのです。時間をかけて練習すれば、不安とかゆみのサイクルを断ち切ることができ、湿疹を改善することができるのです。