セラミドの肌への働きとは?その種類と効果について

肌に良いセラミドについて、その種類や効果、肌への影響をご紹介します。

セラミドって何?

セラミドは、皮膚細胞の中に存在する脂質です。表皮の30~40%を占めています。

セラミドは、肌の保湿や雑菌の侵入を防ぐのに重要な成分です。セラミドが減少すると(年齢とともに減少することが多い)、肌が乾燥しやすくなります。乾燥や肌荒れなどの肌トラブルが発生する可能性があります。

セラミドは、肌のバリア機能に関与しており、外部の汚染や毒素から体を守る最初の防衛線として機能しています。また、脳の発達を促進し、細胞機能を維持する働きもあります。

セラミド配合の保湿剤、クリーム、美容液、化粧水などのスキンケア製品に多く含まれ、セラミドレベルを向上させることで、肌を健康に保つ手助けをします。

セラミドの種類

セラミドには、天然セラミドと合成セラミドがあります。天然セラミドは、皮膚の表皮や牛などの動物、大豆などの植物に含まれる成分で、合成セラミドは、皮膚の表皮や牛などの動物、大豆などの植物に含まれる成分です。

合成セラミド(別名:擬似セラミド)は、人工的に作られたものです。天然セラミドに比べ、汚染物質がなく、安定性が高いため、スキンケア商品には合成セラミドが多く使用されています。

セラミドは、スフィンゴシンという物質からできています。スフィンゴシンは、炭素原子の鎖にアミノ酸が結合したものです。スフィンゴシンにはさまざまな形があり、他の脂肪酸と結合してセラミドを形成します。

スフィンゴシンと結合する脂肪酸の形によって、セラミドには12種類あり、セラミド1〜12と名付けられました。スキンケア製品のラベルに記載されているのは、以下のセラミドです。

  • セラミド1(別名:セラミドEOS

  • セラミド2、セラミドNSまたはNGとも呼ばれる

  • セラミド3、セラミドNPとも呼ばれる

  • セラミド6-II(セラミドAPとも呼ばれる

  • セラミド9(別名:セラミドEOP

  • フィトスフィンゴシン

  • スフィンゴシン

セラミドの肌への働きとは?

セラミドは、肌にとって多くの利点があります。その効果は

  • 皮膚細胞の健康状態を改善する

  • 肌から水分が逃げないようにバリアーを作るのを助ける

  • 肌にうるおいを閉じ込めて、乾燥や肌荒れを防ぐ

  • 環境ダメージから肌を守る

  • アレルギーや細菌・真菌などの感染症から肌を守る

  • しっとりハリのある肌を保ち、アンチエイジングを促す

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お肌のセラミド量が減少すると、以下のような肌荒れを起こす可能性があります。

  • アトピー性皮膚炎や湿疹は、肌が赤くなったり、かゆくなったりしますよね?

  • 魚の鱗のように肌が乾燥してザラザラする「魚鱗癬(ぎょりんせん)」。

  • 環境の変化や他の健康状態によって起こる乾燥肌

セラミドスキンケア

あなたの肌は、もともとセラミドでできています。しかし、セラミドは時間の経過とともに減少し、お肌を乾燥させます。乾燥は、お肌のセラミド1~6が減少することで起こることが研究でわかっています。

セラミド配合の保湿剤、化粧水、美容液で、肌にうるおいを与え、健やかな状態に整えることができます。セラミド配合の保湿剤、化粧水、美容液は、肌が本来持っているセラミドを補うものです。セラミドが肌の水分を閉じ込め、逃がさないようにすることで、柔らかく、滑らかで、健康的な肌へと導きます。

正しいセラミドスキンケアの選び方

セラミド配合の製品を塗ることは、お肌にとって有益なことですが、自分の肌質によって適切な製品を選ぶことが大切です。例えば、乾燥肌がひどい人は、セラミドだけが配合されたクリームを使っても効果がない場合があります。顔の乾燥には、セラミド1、3、6-IIや、スフィンゴシン、フィトスフィンゴシンが配合されたスキンケア用品がおすすめです。

抗炎症剤と浸透促進剤を配合したスキンケア製品は、セラミドの肌への吸収を高め、肌荒れを緩和し、健康な肌を取り戻すことが研究で明らかにされています。

セラミド配合のスキンケア製品を使用する前に、皮膚科医に相談し、どの製品が自分の肌に合うかについて学んでください?

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