妊娠中にデーツを食べても大丈夫でしょうか？デーツがもたらす健康効果と、妊娠中のおやつに最適な理由についてご紹介します。
デーツは、特に妊娠中の女性にとって、多くの健康効果をもたらします。
デーツを食べることによる健康効果
デーツにはビタミンやミネラルがたくさん含まれています。また、細胞のダメージから体を守る抗酸化物質も豊富に含まれています。妊娠中は、あなたと赤ちゃんのために必要な主要栄養素をバランスよく摂取することが大切です。
妊娠中にデーツを食べることで得られる健康上の利点は次のとおりです。
食物繊維。デーツには食物繊維が多く含まれており、お通じを良くする効果があります。デーツ4個で約6.7gの食物繊維が含まれており、これは1日の推奨摂取量20～35gの約25％に相当します。
デーツには便秘を解消する働きがあります。これは妊娠中によく見られる症状で、ホルモンの影響で胃腸の働きが鈍くなるためです。また、多くの妊婦が摂取している鉄分のサプリメントも、便秘の可能性を高めます?
カリウム。体液のバランスを保ち、細胞の規則正しい働きをサポートするために、体にはカリウムが必要です。1日の推奨量である4,700ミリグラムのカリウムを摂取している成人は、米国では2％未満です。
多くの妊婦は妊娠初期に嘔吐を経験するため、カリウムの濃度が低くなる可能性があります。デーツには、100グラム中696ミリグラムのカリウムが含まれています（デーツ4個分程度）。
葉酸。デーツにはビタミンB群の葉酸も含まれており、二分脊椎などの深刻な先天性異常を予防するため、妊娠中には重要な栄養素です。医師は、妊婦が1日の推奨量である600mcgに達するように、葉酸サプリメントで葉酸を摂取することを勧めています。デーツは、100gあたり15mcgの葉酸を摂取することができます。
鉄分 妊婦は鉄欠乏性貧血のリスクが高く、妊娠していない人に比べて2倍の量の鉄が必要です。鉄欠乏性貧血がひどいと、早産や低体重児を産む可能性が高くなり、産後うつを発症する可能性もあります。
低GI食品です。デーツは低グリセミック指数（GI）食品です。つまり、ゆっくりと消化され、血糖値を急激に上昇させないということです。妊婦の約10％が高血糖を伴う妊娠糖尿病を発症しています。これは、より高い出生体重の赤ちゃんや早産などの合併症につながる可能性があります。
砂糖の代用品に デーツは、砂糖の代用品としても利用できます。一部の食料品店や健康食品店で見かける「デーツ糖」は、乾燥させたデーツをすり潰して作られたものです。通常の砂糖よりもカロリーが約30％低くなっています。ただし、味はデーツと同じなので、砂糖の代用品としてうまく機能するとは限りません。
デーツは妊娠中に食べても大丈夫？
妊娠中にデーツを食べても悪い影響を示す証拠はないのですか？
実際、デーツは砂糖の欲求を抑えるのに最適なスナックです。アイスクリームやキャンディーの代わりにデーツを数個食べれば、甘いものが欲しくなったときに満足できます。ある母子研究では、妊娠中に糖分の多い食事をすると、子供の脳機能に影響を与えることが分かっています。しかし、デーツのような果物の自然な糖分を摂ることは、知能指数の向上と関連していたのです。
デーツは妊娠中に食べても大丈夫ですが、いくつか注意すべき点があります。
高カロリーであること デーツは高カロリーで炭水化物も多いので、1日に食べる数を意識してください。100グラムのデーツ、つまり皮をむいたデーツ4個分くらいで、だいたい277キロカロリーです。これは、妊娠中期に必要な追加カロリー300キロカロリー弱にあたります。
アレルゲンの可能性 人によっては、デーツにアレルギーを持つ可能性があり、避けた方がよいでしょう。
デーツは陣痛を誘発することができますか？
昔から、デーツには陣痛を誘発する効果があると信じている人が多いようです。デーツを食べることで陣痛が短くなることを示すいくつかの証拠がありますが、必ずしも陣痛を促進するわけではありません。?
2013年に行われた200人以上の妊婦を対象としたある研究では、デーツを食べると子宮頸管の軟化や陣痛のための子宮頸管熟成に役立つことが示されました?
別の研究では、出産予定日の4週間前から1日6個のデーツを食べていた妊婦は、分娩の第一段階が短く、出産前に子宮頸管が柔らかくなっていたことが示されています。また、妊娠後期にデーツを食べると、陣痛を起こしたり早めたりするために使われる薬、オキシトシンの必要性が少なくなることもわかっています?
