心不全では、たとえ模範的な患者さんであっても、新たな症状や再発に注意する必要があります。
しかし、たとえ医師の指示に注意深く従っていたとしても、症状の再発に注意することは非常に重要です。心不全は、一時的にコントロールされても、再び問題になることがあるからです。
定期的な検査を受け、どのような症状が出たら治療を見直す必要があるのかを知っておきましょう。
1. 呼吸困難や息切れ
心臓の働きが悪くなると、血液が静脈に逆流します。これは、肺に液体が漏れる原因となります。医師はこれを肺水腫と呼ぶかもしれません。このため、活動中、休息中、睡眠中でさえも呼吸が困難になることがあります。突然の息苦しさで目が覚めるかもしれません。呼吸を楽にするために、枕を追加して体を支える必要があるかもしれません。このように、常に空気を求めているため、疲れや不安が残ります。
2. 疲労感
心臓の働きが悪くなると、腕や足などの生命力の弱い部分から、心臓や脳といった生存のための中枢に血液が送られるようになります。そのため、日常生活で疲労感を感じることがあります。
3. しつこい咳
白や少し血の混じった粘液が出る喘ぎ声や咳が続く場合は、肺に水が溜まっている合図です。気がついたら医師に連絡しましょう。
4. 体重の増加やむくみ
肺の中と同じように、組織内に水分がたまることがあります。その結果、足、足首、脚、またはお腹が腫れることがあります。靴や靴下がきつく感じられるかもしれません。また、体重が急激に増加することもあります。
5. 食欲がない、吐き気がする
血液が消化器官から遠ざかっているため、食欲がいつもより旺盛にならないことがあります。また、胃の調子が悪くなることもあります。
6. 心拍数の増加
心臓が適切な量の血液を送り出すのに苦労すると、それを補うために心臓の動きが速くなることがあります。そのため、心臓がバクバクしたり、ドキドキしたりするような動悸がすることがあります。
7. 混乱、思考障害
血液中のナトリウムなどの量が異常に多いと、見当識障害や混乱、記憶喪失を起こすことがあります。
もし、これらの7つの危険信号のいずれかが見られたら、すぐに医療機関を受診してください。症状が悪化するのを待つのは危険です。適切なケアで、事態を収拾することができます。