心不全 服薬ガイドライン

自宅でも外出先でも、心臓病の薬を服用するためのガイドラインを医師が提供します。

心不全の場合、薬は症状を改善するためのものです。残念ながら、薬で心不全を治すことはできません。医師は、症状を緩和し、生活の質を向上させるために最適な薬を見つけるために、あなたと協力します。

どのような治療方針が処方されたとしても、心不全治療薬を服用する際には、以下のガイドラインを念頭に置いておくとよいでしょう。

  • 薬の名前とその効き目を知っておく。薬の一般名、商品名、用法、副作用を把握しておく。薬の一覧表を常に持ち歩くようにしましょう。

  • 薬は予定通り、毎日同じ時間に飲みましょう。医師と相談しない限り、薬の服用を中止したり、変更したりしないでください。気分が良くても、薬は飲み続けましょう。急に薬を止めると、症状が悪化することがあります。

  • 薬を飲む習慣をつけましょう。曜日が書かれたピルボックスを用意する。週の初めにピルボックスに薬を入れておくと、忘れにくくなります。

  • 薬カレンダーをつけ、服用するたびにメモをする。処方箋のラベルには、1回に飲む量が書かれていますが、医師は、薬に対する反応に応じて、定期的に服用量を変更することがあります。お薬カレンダーには、医師が処方した薬の服用量を変更した場合、その内容を記載することができます。

  • 節約するために薬の量を減らさないようにしましょう。効果を十分に得るためには、全量を服用する必要があります。薬の費用を削減する方法について、主治医と相談してください。

  • まず医師に相談しない限り、市販の薬やハーブ療法は服用しないでください。制酸剤、塩分補給剤、抗ヒスタミン剤(ベナドリル、ディメタップなど)、非ステロイド性抗炎症剤(アドビル、モトリン、インドシンなど)などは、心不全の症状を悪化させることがあります。

  • 飲み忘れた場合は、思い出したらすぐに飲んでください。ただし、次の服用の時間が迫っている場合は、スキップするか、飲み忘れた分を取り戻すか、医師に相談してください。

  • 定期的に処方箋を記入しましょう。薬が完全になくなるまで、処方箋の再充填を待ってはいけません。薬局に行くのが困難な場合、経済的な不安がある場合、その他薬を入手するのが困難な問題がある場合は、医師に知らせてください。ソーシャルワーカーがお手伝いします。

  • 旅行中は、予定通りに薬を飲めるように、薬を手元に置いておく。長期の旅行では、再処方が必要な場合に備えて、1週間分の薬と処方箋のコピーを余分に持っていきましょう。

  • 歯科手術を含め、全身麻酔の手術を受ける前に、担当の医師や歯科医師に、心臓の状態や心不全治療薬の服用を伝えてください。外科手術や歯科治療の前に、抗生物質の処方が必要な場合があります。

  • 薬によっては心拍数が変化することがあるので、脈拍を測ることは非常に重要です。

  • 血管の収縮を緩める薬は、めまいを起こすことがあります。立っているときやベッドから出るときにめまいがする場合は、数分間座るか横になってください。その後、ゆっくりと立ち上がってください。

  • ACE阻害剤は咳を増加させることがあります。咳が続いたり、夜眠れなくなったりする場合は、医師に連絡してください。

  • 利尿剤(「水の錠剤」)は、尿量を増やします。利尿剤を毎日1回飲む場合は、午前中に飲む。毎日2回利尿剤を服用する場合は、2回目を午後の遅い時間に服用すると、トイレに行かなくても夜通し眠れるようになります。

  • 利尿剤は脱水症状(水分の過剰な喪失)を引き起こすことがあります。脱水の兆候は、めまい、極度の口渇、口の渇き、尿量の減少、濃い色の尿、便秘などです。これらの症状が現れたら、もっと水分が必要だと考えないでください。医師に連絡してください。

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