心拍出量は、心臓が送り出す血液の量として定義されます。心拍出量の正常値、測定方法、および心拍出量低下の原因について学びましょう。
血液は酸素と栄養素を細胞に運び、二酸化炭素のような老廃物を排出します。心臓が送り出す血液の量が少なかったり多かったりすると、心不全や他の病気のサインになることがあります。
正常な出力
その大きさは人それぞれです。通常、成人の心臓は安静時に1分間に約5?リットルの血液を送り出しています。しかし、走ったり運動したりすると、体に十分な酸素と燃料が行き渡るように、心臓はその3~4倍の量を送り出すことがあります。
測定方法
心拍数と1分間に送り出される血液の量を掛け合わせたものが心拍出量です。
医師は様々な方法でこれを測定することができます。
肺動脈カテーテル。肺に血液を送り酸素を取り込む動脈に、医師がこの器具を挿入します。
心エコー図。これは、音波を使って心臓と心臓内の血流を画像化するものです。
動脈血管波形解析。血流によって生じる衝撃波から心拍出量を計算するものです。
低出力
心臓が体や組織に供給するのに十分な血液を送り出さない場合、心不全の信号となる可能性があります。また、出血量が多かったり、敗血症と呼ばれる重度の感染症にかかったり、重度の心筋梗塞になった場合にも低出力になる可能性があります。
高出力
時には、敗血症、血圧の危険な低下と臓器不全につながることができる血液感染に対するあなたの体の反応は、高い心拍出量を引き起こす可能性があります。
また、貧血と呼ばれる、酸素を運ぶ赤血球が十分にない状態でも、高出力は起こりえます。その場合、心臓はより速く血液を送り出すようになります。また、甲状腺が必要以上に甲状腺ホルモンを作る甲状腺機能亢進症もよくある原因です。