分娩体位の違いによる妊婦さんへのメリットについてご紹介します。
出産の陣痛期とは?
多くの女性は、陣痛の間中、複数の姿勢をとりますが、これは一般的にさまざまな段階を経て起こります?
初期陣痛。子宮頸管が4cm程度に拡張します。この時期、ほとんどの女性は自宅で待機します。できる限りリラックスするようにしましょう。この段階では、透明な液体を摂取したり、軽い食事をとったりしてもかまいません。陣痛は来たり来なかったりしますが、やがて強くなり始めます。
活動的な陣痛。活動的な出産の第一段階では、子宮口が最大7cmまで広がります。この時期から病院へ向かうのが一般的です。陣痛が3~4分おきに始まり、約60秒続くようになると、陣痛が早く来ていることがわかります。ゆっくり時間をかけて呼吸をすることで、出産時の姿勢の選択とともに、より快適な状態を作ることができます。
陣痛が第2段階に入ると、子宮口が最大で10cm広がります。陣痛は2~3分おきに早く訪れ、最長で90秒続きます。やがて、赤ちゃんが産道を進み始めます。子宮頸管は完全に拡張し、陣痛とともに赤ちゃんを押し出すことができるようになります。
出産後。子宮は収縮を続け、胎盤の残骸を押し出していきます。後産が完了するまでには、通常15分ほどかかります。
分娩体位の種類
さまざまな分娩姿勢を試すことは、分娩中に感じる不快感を和らげるのに役立ちます。多くの女性は、動くことでお産がより楽になると感じています。体を動かすことで、エンドルフィンの分泌を促し、痛みを軽減することができます。以下に紹介する体勢は、分娩のプロセスを模倣してデザインされています。多くの女性は、陣痛のさまざまな段階に合わせて体勢を調節しています。
直立の姿勢。陣痛の初期に有効な体位です。立っていることで、赤ちゃんが出産に適した位置に下りてくるのを助けます。立位は、陣痛の強さを増し、分娩時間を短縮するのに役立つ場合があります。腰痛が軽減され、医師が鉗子や吸引器を使って分娩を補助する必要性が低くなることもよくあります。
サポートスクワット。サポートスクワットは、骨盤を整え、間隔を最大15%広げます。壁やスクワットバー、パートナーなどを支えにするとよいでしょう。
揺すったり、歩いたりすること。前後に歩くことで、陣痛中の活動量を確保します。陣痛が来たときにパートナーを支えにしながら、その場に立って揺れ動くことができます。
座っている。自分の体重を安全に支えることができる快適な場所を探しましょう。この姿勢で電子胎児監視装置を使用することもできます。椅子やトイレの縁、お気に入りのバランスボールなど、座って使えるアイテムはいろいろあります。また、前後に揺らすと楽になります。
陣痛の後期に入ると、骨盤が開いたままになるため、直立状態を保つことができます。直立した姿勢のほうが、より快適に赤ちゃんを押し出すことができる女性もいます。また、分娩をスムーズにするために、他の姿勢を試すこともできます。
横向きに寝る 横向きに寝ると、赤ちゃんに多くの酸素が行き渡ります。また、高血圧を患っている場合にも有効です。医師は硬膜外麻酔をかけることができますが、横向きに寝ることで陣痛の効果が高まることがわかるかもしれません。安静にしていると、陣痛が激しくなる後期にも、落ち着いてリラックスして過ごすことができます。
お産の進行が速すぎる場合、横向きの安静姿勢をとると、お産の進行が遅くなります。パートナーは、あなたの足をサポートすることで参加することができます。
寄りかかったり、膝をついたりする。膝立ちの姿勢は、必要なときに赤ちゃんを移動させるのに役立ちます。この姿勢でバースボールを使用することができます。陣痛の痛みが少なくなり、より生産的になる可能性があります。膝立ちや寄りかかりの姿勢を続けると、赤ちゃんと骨盤の位置関係が整い、腰痛が緩和されることもあります?
半座り、半身浴 半座りの姿勢の方が楽に出産できるかもしれません。半座位は、重力が出産を助け、陣痛の合間に休息をとることができます。半身浴中は、医師が赤ちゃんの心拍をモニターしやすいので安心です。