胸腺リンパ腫の症状

このまれなタイプの血液がんは、胸腺(白血球を生産する胸部の腺)から始まります。最初はインフルエンザと間違うような症状が出ます。

胸腺リンパ腫の症状

胸腺リンパ腫は、血液がんの一種です。リンパ球と呼ばれる白血球ががん化することで起こります。このタイプの血液細胞は、胸骨の後ろ、心臓の前にある胸腺から発生します。

ホジキン病や非ホジキンリンパ腫と呼ばれる血液がんの中には、胸腺から始まるものや胸腺を冒すものがあります。ホジキン胸腺リンパ腫は、非ホジキン胸腺リンパ腫よりも一般的です。しかし、すべての胸腺がん、または胸腺で始まるがんや胸腺に影響を及ぼすがんはまれです。

胸腺リンパ腫の人は、がんが成長し始め、胸腺を越えて広がるまで症状が出ないかもしれません。医師は通常、誰かが症状を報告するまでこの病気を見つけることはありません。

胸腺リンパ腫の最も一般的な症状は、首の周りのリンパ節の肥大と腫れです。また、以下のようなひどい風邪やインフルエンザのように見える症状を引き起こすこともあります。

  • 発熱

  • 寝汗をかく

  • 説明できない体重減少

胸腺リンパ腫は、胸の真ん中に腫瘤(しゅりゅう)を形成することもあります。まれに、近くにある他の体の部分を圧迫して、次のような症状を引き起こすことがあります。

  • 息切れ

  • 胸痛

  • 咳、それも血の混じった、または粘液を出すもの

  • 嗄声(させい

胸腺の近くにある上大静脈という上半身から心臓に血液を送る太い血管を腫瘍が圧迫することがあります。そうすると、こんな症状が出ることがあります。

  • 顔や首、腕の腫れ(青く見えることもある

  • 首や胸の静脈の腫れ

  • めまいやふらつき

  • 前傾姿勢になると悪化する頭痛

これらの症状があるときは、医師に知らせることが大切です。医師は問診、診察、検査を行い、胸腺リンパ腫であるか、あるいは他の疾患が症状を引き起こしているかを確実に知ることができます。

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