赤ちゃんの肌が青く見えるのはなぜか、医師が解説します。
赤ちゃんの肌が青いときの根本的な問題とは?
赤ちゃんの皮膚の下にある血液が青く見えるのには、2つの理由があります。
肺に十分な酸素が供給されていない。血液を赤くするのは酸素なので、酸素のない血球は青いままです(「チアノーゼ」)。
下の血液の動きが悪くなっているので、青くて酸素の少ない血液を心臓に戻す下の正常な静脈が目立つようになります。
血液中の酸素が不足しているかどうかは、赤ちゃんの体中の皮膚の色をチェックすることでわかります。あちこち(特に唇や舌、膣や陰嚢など血流の多い部分)に青みがかったものがある場合は、すべての血液が青く、心臓や肺に異常がある可能性があります。
より一般的には、手、足、口の周りなど、特定の部位だけが青く見えることがあります。これは通常、完全に正常です。
ご心配な保護者の方へのアドバイス
赤ちゃんの肌が青みがかっているのが気になる場合は、体全体をチェックしてみましょう。手足が青く、他の部分がピンク色であっても、それは異常ではなく、循環器系が少し未熟なだけで、時間が経てば治ります。
赤ちゃんの青い肌を心配するとき
全身に青みがかったものがある場合は、血液が十分な酸素を欠いている可能性があります。また、主に唇の周りが青い場合も、血液中の酸素が少なくなっている可能性があります。これは非常に心配なので、すぐに医療機関を受診してください。また、赤ちゃんが呼吸困難に陥っているようなときに、青みが全く感じられない場合も気になります。
しかし、体の他の部分がピンク色で、赤ちゃんが普通に呼吸しているときに、手や足が短時間青くなったとしても、心配する必要はないでしょう。