更年期障害の症状と甲状腺の問題は似ていることがあります。医師がこの2つをどのように区別しているかをお伝えしています。
上で紹介したケースは、甲状腺機能低下症の症状が更年期障害に起因していることを示しています。更年期障害の問題に対処する必要がある一方で、甲状腺機能低下症の発症率は年齢とともに増加し、他の疾患と共存する可能性があることも忘れてはなりません。
患者さんとしては、甲状腺機能低下症の徴候や症状に注意し、甲状腺機能に不安がある場合は医師に知らせる必要があります。女性で更年期障害の症状がある場合は、遠慮なく医師に相談してください。適切な治療を受けても症状が続くようであれば、甲状腺刺激ホルモン(TSH)値を調べてもらうとよいかもしれません。血液を採取するだけで、甲状腺機能低下症の初期診断ができ、甲状腺補充療法で簡単に治療ができます。