頭がズキズキし、吐き気がするとき、この慢性的でつらい頭痛が永久になくなればいいのにと思うことでしょう。
片頭痛に悩まされている人の中には、時間が経つにつれて症状が治まっていく人もいます。片頭痛の原因については、医師も完全に理解しているわけではないので、片頭痛を止めるための段階的な計画はありません。しかし、寛解する(片頭痛を起こさなくなる)ことは可能です。
寛解とは?
片頭痛は、月に数回、場合によっては毎日起こることもあります。月に15日以上ある場合は、慢性片頭痛となります。月に15日以下でも年に1回以上ある場合は、臨時の片頭痛です。これらの発作は、部分的または完全に寛解する人もいます。
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部分寛解は、慢性片頭痛の人が突然、片頭痛の回数が減ったときに起こります。月に15日程度だったのが10日以下になった場合、医師は慢性片頭痛が寛解したと言うかもしれません。
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完全寛解は、時々起こる片頭痛の人が丸1年1回も起こらなくなったときに起こります。
寛解の原因
片頭痛の患者さんの中には、なぜ寛解する人がいるのか、医師にもわかっていません。しかし、ある種のことがきっかけで寛解しやすくなることが研究でわかっています。
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年齢:毎月の片頭痛発作の回数は、時間の経過とともに減少する可能性があります。これは40歳以上の人に当てはまります。女性では、閉経後のホルモンレベルの低下が要因となることがあります。
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男性であること 男性は全体的に片頭痛になる確率が低いです。しかし、片頭痛になった男性は、女性よりも寛解する可能性が高いと言われています。
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触ったときの反応 片頭痛を起こす人の中には、発作時に触覚が敏感になり、服が肌に触れたり、誰かが肩を軽く擦ったりすることが不快に感じたり、痛みを感じたりする人もいます。片頭痛の発作時にこのようなことがなければ、寛解に向かう可能性が高くなります。
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1ヶ月の頭痛の回数
慢性片頭痛の場合、発作の回数が少なければ部分寛解になりやすいという研究結果があります。つまり、月に30回より15回に近い方が良いということです。
片頭痛の治療薬が寛解につながらないことを示唆する研究もあります。しかし、症状を軽くし、発作の頻度を少なくすることはできます。そのため、片頭痛を止めることはできなくても、片頭痛をコントロールするのに役立つ可能性があります。
将来的には、どのような薬でも毎月の発作の回数を減らして寛解に導くことができるかどうかが研究されるかもしれません。