子どもが偏頭痛になったときにできることをご紹介します。
子どもの偏頭痛の症状について
偏頭痛は通常の頭痛にとどまらず、他の症状を伴って起こることが多いです。片頭痛は、ズキズキする頭痛に、次のような症状の一部または全部を伴うとされています。
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頭の片側が痛む
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吐き気、嘔吐、または食欲不振
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光や音に過敏になる
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めまいや気が遠くなるような感覚
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体の片側がしびれる、またはピリピリする
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物がぼやける、周りに点、線、虹が見えるなどの視覚的変化
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まれに、錯乱、幻覚、言葉が出なくなる
子どもの偏頭痛の治療
片頭痛の多くは、休息、市販の鎮痛剤、静養、多めの水分補給により、自宅で治療することができます。しかし、頭痛の頻度が高い場合やひどい場合には、次のような他の治療や療法が必要になる場合があります。
薬物療法
頭痛の最初の兆候があったら、適切な量のイブプロフェンまたはアセトアミノフェンを飲ませます。水疱瘡やインフルエンザに似た症状にかかったり、回復しつつある子供やティーンエイジャーは、決してアスピリンを服用してはいけません。アスピリンは、まれにですが、ライ症候群と呼ばれる命にかかわる病気と関連があるとされています。
市販の薬で片頭痛が治らない場合は、処方薬が必要な場合があります。頭痛と一緒に吐き気や嘔吐がある場合は、医師が吐き気止めを処方することもあります。
リラクセーション・トレーニング
ストレスは片頭痛の原因ではありませんが、片頭痛を誘発したり、悪化させたりすることがあります。ヨガ、瞑想、深呼吸などのリラクゼーション・トレーニングは、お子さんのストレス対処に役立つかもしれません。
認知行動療法
認知行動療法(CBT)は、子供の片頭痛の頻度を減らすのに効果的です。子どもはCBTのテクニックを使って、片頭痛を悪化させている可能性のあるストレスやその他の否定的な反応をコントロールすることを学ぶことができます。
生活習慣の改善
お子様の片頭痛の頻度を減らすために、お子様の生活習慣を改善することができます。
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非カフェイン飲料を毎日少なくとも8~12杯飲むこと
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8~10時間の睡眠を定期的にとること
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毎日30分~60分以上の激しい運動
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毎日3食、野菜とタンパク質を多く含む食事を規則正しく摂ること