片頭痛が脱水症状によって引き起こされる可能性があるかどうか、また、脱水症状によって引き起こされる片頭痛を予防するために何をすべきなのかについて、heresが説明します。
片頭痛を起こさない人でも、水分が足りないと脱水症状による頭痛を起こすことがあります。このような頭痛は、片頭痛ほど強くは感じないかもしれませんが、不快であることに変わりはありません。
実は、脱水と頭の痛みは、手をつないで行くことができるのです。片頭痛に悩む人は、脱水症状を防ぐことが大切です。
脱水が片頭痛の引き金になるとは?
体内の電解質(体の機能を調整するミネラル)と水分は、体にとって必要な量です。汗やおしっこで水分が失われるため、カリウムやナトリウムなどのミネラルを一日中補給する必要があります。通常、これらのミネラルを摂取するために、食事や飲酒をします。
このような水分や電解質の補給を怠ると、脱水症状に陥り、片頭痛を引き起こす可能性があります。また、イライラしたり、集中力が低下することもあります。水分を摂らない期間が長ければ長いほど、片頭痛が長引く可能性があります。
また、軽い脱水症状でも片頭痛の引き金になることを覚えておくことが大切です。脱水症状を引き起こす要因としては、水分を十分に摂らないことの他に、以下のようなものがあります。
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嘔吐
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下痢
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運動や暑さによる過度の発汗
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発熱
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過度のオシッコ
嘔吐
の場合
また、以下の場合は脱水のリスクが高くなる可能性があります。
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標高の高い場所にいる
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高齢者または幼い子供
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糖尿病などの持病がある
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排尿を促す薬を服用している
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激しい運動、特に暑い屋外での運動をする方
脱水の症状
軽度の脱水症状の場合、いくつかの症状が見られるだけです。感じることがあります。
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のどが渇く
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疲れる
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だるい
喉の渇きを感じた時には、すでに軽度の脱水状態になっている可能性があります。
脱水状態が長く続くと、他の症状も出てきます。
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極端な喉の渇き
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混乱と方向感覚の喪失
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めまい・倦怠感
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排尿量の減少
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尿の色が濃くなる
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心拍数の増加
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低血圧
中等度から重度の脱水は、医学的な緊急事態です。上記のような症状がある場合は、直ちに医療機関を受診してください。
脱水が引き金となる偏頭痛はどのような感じですか?
水分不足によって引き起こされる偏頭痛は、人によっては非常に特殊な症状を伴うことがあります。多くの人は、二日酔いの頭痛と表現します。痛みは脈打つように感じられるかもしれません。
ほとんどの片頭痛と同様に、明るい光で悪化することがあり、前かがみになったり、頭を動かしたりすると、痛みが増します。片側だけ、後ろ、前、または頭全体に痛みを感じることがあります。
脱水症状で起こる偏頭痛の予防と治し方
全米頭痛財団は、片頭痛の原因となる脱水を防ぐことが最良の選択であるとしています。また、脱水を防ぐために、スポーツドリンクのように、急速な水分補給のために設計された電解質とブドウ糖を配合した電解質溶液を試すことができます。これらは、オーバーヒートした後や激しい運動をした後に飲むとよいでしょう。
その他にできること
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カフェイン入りの飲み物やアルコールは、排尿量を増やし、脱水を引き起こす可能性があるので避ける
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運動後や暑い時期は、水分補給を多めにする
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水分を多く含む食品を食べる
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氷を吸う
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スポーツドリンクを試す
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暑い時期や片頭痛の時は運動を控える
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安静にする
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片頭痛が起こりそうなときは、OTCの鎮痛剤か処方された片頭痛薬を試してみる
水分補給のためにどのくらい飲むべきですか?
ほとんどの人は、1日にグラス8杯(約2リットル)の水を飲む必要があります。これに加えて、ジュースやスキムミルクなどの飲料も摂るようにしましょう。また、水分を多く含む食品を食べるとよいでしょう。
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野菜・果物
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ブロス及びスープ
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ヨーグルト(水分70%程度)
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カッテージチーズ(水分80%程度)
水分の多い野菜や果物は、以下のようなものがよいでしょう。
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スイカ
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桃
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ストロベリー
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カリフラワー
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キュウリ
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みかん
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ズッキーニ
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レタス
すでに片頭痛があり、軽い脱水症状が引き金になっていると思われる場合は、水分を摂って頭痛の痛みを和らげ、片頭痛の期間を短くすることができるかどうか試してみてください。
Nutrition Reviews誌に掲載された研究によると、脱水症状が引き金となった片頭痛に悩む人々は、水分を摂取すると30分以内に症状が緩和されたとのことです。
片頭痛の記録をつけるのも、脱水が片頭痛に関与しているかどうかを確認するのに有効です。食事や飲み物、活動内容などを書き留めれば、片頭痛の発作にまつわるパターンを記録することができます。