よくある入れ歯のトラブルとその治療法、入れ歯のお手入れのコツについて、医師が解説します。
ドクターは、一般的な入れ歯のトラブルと、その治療や予防法について見ていきます。
よくある入れ歯のトラブル
入れ歯を使用している場合、口の中を清潔で健康な状態に保つことが非常に重要です。また、入れ歯は正しくフィットするものだけを装着する必要があります。そうでなければ、次のような問題が発生する可能性があります。
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歯茎や口の中の炎症
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食事や会話に支障がある
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入れ歯が口の中で動く
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口の中の感染症
義歯の不具合治療
入れ歯に問題がある場合は、すぐに歯科医を受診してください。入れ歯の調整または交換が必要な場合があります。
ここでは、さまざまな入れ歯の問題を治療する方法をご紹介します。
入れ歯が合っているか確認する。
時間の経過とともに、歯茎や骨が変化し、入れ歯が合わなくなります。このような場合、歯科医師による入れ歯の調整、修正、または交換が必要です。決して自分で入れ歯を調整しようとはしないでください。
ゆっくり話しましょう。
入れ歯を入れたばかりの頃は、特定の言葉を発するのが難しいかもしれません。我慢してください。難しい言葉は声に出して練習し、ゆっくり話しましょう。笑ったり、笑ったりしたときに入れ歯が動いてしまったら、そっと噛んで飲み込んで、入れ歯を元の位置に戻してください。歯科医と相談し、フィット感を調節してください。
柔らかいものを食べましょう。
食事に支障がある場合は、以下の点に注意してください。
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卵やヨーグルトなど、柔らかい食べ物を少しずつ食べる。
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粘着性のあるものは食べないようにしましょう。
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ゆっくり噛んで食べる
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噛むときは、口の両側を同時に使いましょう。そうすることで、入れ歯が前に動いたり、傾いたりするのを防ぐことができます。
入れ歯に慣れてくると、食事がしやすくなります。そのうち、ほとんどの食べ物が食べられるようになるはずです。
接着剤を使用する。
入れ歯の接着剤は、入れ歯を固定し、より安心感を与えるものです。しかし、入れ歯の接着剤は、古い入れ歯や合わない入れ歯の修理には使用せず、一般的に避けるべきです。接着剤を使用する際は、説明書に注意深く従いましょう。使用量は少量にしましょう。
入れ歯と関連する口腔内感染症
入れ歯を装着している人の中には、以下のような口内炎になる人がいます。
口唇炎。口角に炎症が起き、ひび割れができる痛みを伴う感染症です。酵母の過剰増殖によって引き起こされます。入れ歯が正しく装着されていないと、口の中の湿った部分に酵母が蓄積されることがあります。
口唇炎(チアノーゼとも呼ばれる)を予防するには、定期的に歯科医院を受診し、入れ歯が正しく装着されているかを確認しましょう。また、口角をこすったり、なめたりしないようにしましょう。
口内炎(こうないえん
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こちらも酵母菌の増えすぎが原因で起こる感染症です。入れ歯による口内炎は、症状がはっきりしないため、気づかないことがあります。症状が顕著な場合は、口の中の天井に小さな赤いぶつぶつができたり、特に上の入れ歯の下が全体的に赤くなったりすることがあります。
口唇炎も口内炎も、薬と適切な入れ歯の手入れで治すことができます。
入れ歯のお手入れ
入れ歯の手入れは、入れ歯の適合を確認することと同時に、大切なことです。ここでは、入れ歯の機能を維持し、最高の状態を保つためのコツをご紹介します。
入れ歯を装着したまま眠らない。
何度も抜歯した後や、新しい入れ歯を最初に納入した後など、歯科医師が特定の期間だけそうするように指示した場合を除き、入れ歯をつけたまま眠らないでください。
入れ歯は丁寧に扱いましょう。
入れ歯はデリケートで壊れやすいものです。入れ歯を持つときは、水を張った流し台の上に立つか、カウンターにタオルを置いてください。そうすれば、万が一落としてしまっても入れ歯を保護することができます。また、入れ歯は子供やペットの手の届かないところに安全に保管してください。
入れ歯は毎日洗浄しましょう。
入れ歯の洗浄のコツをご紹介します。
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入れ歯洗浄剤に入れ歯を一晩浸す。
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毎朝、口に入れる前にしっかり洗浄する。
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柔らかい毛のブラシや入れ歯専用の洗浄ブラシを使用する。
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入れ歯洗浄剤は、石鹸とぬるま湯を使用するか、歯科医に相談してください。
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入れ歯には、粉末の家庭用洗剤や漂白剤、研磨剤の入った歯磨き粉は絶対に使用しないでください。
入れ歯洗浄剤に一晩浸す
毎日、口の中を清潔にする。
毎日、入れ歯を入れる前に、歯茎、舌、口の中の天井をきれいにし、マッサージをしましょう。そうすることで、お口の中を健康に保つことができます。
入れ歯は正しく保管しましょう。
入れ歯を口に入れないときは、入れ歯洗浄液やぬるま湯につけて保管しましょう。お湯は使わないでください。熱湯は入れ歯の形を崩す原因になります。
爪楊枝は使わないでください。
つまようじは入れ歯を傷つけることがあります。
入れ歯の装着は、最初は難しいかもしれません。慣れるまで時間がかかるかもしれません。しかし、入れ歯の手入れをしっかり行い、半年に一度は歯科医院で定期検診を受けることで、入れ歯のトラブルを防ぐことができます。入れ歯の装着感の変化や、お口の中のトラブルがあれば、すぐに歯科医院を受診してください。