歯の痛みの最も一般的な原因とそれに対して何ができるかを医師が説明します。
それは敏感な歯かも?
歯は健康な状態であれば、硬いエナメル質の外層で覆われ、内部の神経を保護しています。エナメル質は時間の経過とともにすり減ることがあります。歯の中間層が露出すると、食べたり飲んだりしたものが神経末端に届きます。熱いものや冷たいものが当たると、数秒の痛みを感じるでしょう。甘いものや酸っぱいものも、気になることがあります。
また、歯周病でも歯が敏感になることがあります。歯茎が歯から離れると、歯根が露出します。また、強く磨きすぎると、歯ぐきを傷つけてしまうこともあります。
クリーニングや新しい詰め物をした場合、数週間は知覚過敏になることがあります。ホワイトニングの後、多くの人がそれを感じるようです。古い詰め物が緩んでいたり、破損している場合もあります。
傷んだ歯かも?
歯は食べるたびに攻撃を受けています。歯に付着した細菌は、ブラッシングで取り除くまで、歯にしがみつきます。細菌は酸を作り出し、虫歯と呼ばれるエナメル質の穴を作ります。
あるいは、歯に亀裂が入り、敏感な内部層が露出している可能性もあります。サクランボの種を噛んだり、ソフトボールで顔を殴られたりしたことが原因かもしれません。
虫歯やヒビがあると、噛んだ時に知覚過敏を起こし、鋭い痛みを感じることがあります。痛みが長引けば長引くほど、ダメージは深刻になる可能性が高くなります。
虫歯が深くなると、歯髄と呼ばれる歯の内側に細菌が入り込むことがあります。歯髄が感染すると、膿瘍と呼ばれる膿の塊になることがあります。感染は、組織や骨にも広がる可能性があります。膿瘍になると、ズキズキするような激しい痛みが起こり、それが止まらなくなります。
その他の症状としては
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歯ぐきや顔の腫れ
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口臭が気になる
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発熱
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口の中がまずい
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腺の腫れ
歯ぎしりをしていますか?
これは、ストレスや睡眠障害、噛み合わせの問題によってもたらされる一般的な問題です。寝ている間に歯ぎしりをしていると、エナメル質がすり減り、ヒビが入ることもあります。歯やあごに鈍い痛みを感じたり、頭痛がしたりすることもあります。
親知らずが原因かも?
歯が生えるのは、赤ちゃんでも大人でも痛いものです。親知らずが歯ぐきを突き破って生えてきたときに感じやすいようです。歯茎の下に食べ物が詰まって、虫歯や感染症の原因になることもあります。
口の外に問題がある可能性は?
あなたの歯が痛むのは、体のどこかに問題があるためかもしれません。これは「関連痛」と呼ばれます。その原因は
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群発性頭痛や片頭痛などの特定の種類の頭痛
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副鼻腔の詰まりや感染
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顎と頭蓋骨をつなぐ関節や筋肉に問題がある場合
まれに、心臓発作で歯が痛くなることがあります。また、ある種の神経の病気の症状でもあります。
どうしたらいいのでしょうか?
歯が痛くなったら、歯医者さんに行くのを先延ばしにしないことです。虫歯やひび割れは時間が経つと悪化します。
歯ぎしりをする人は、歯医者さんでバイトガードを作ってもらい、それをつけて寝ましょう。
いくつかの問題は自分で解決することができます。特殊な歯磨き粉を使えば、知覚過敏を軽減することができます。また、正しいブラッシングとフロスを行えば、初期の歯周病を回復させることができます。