のどの培養は、のどの痛みの原因を突き止めるために医師が行う検査です。
なぜ行われるのか
医師は、あなたやあなたのお子さんが喉の痛みを訴え、ウイルス以外の何かが原因であると考えた場合、この検査を指示すると思われます。
咽頭培養で確認できる感染症には、以下のようなものがあります。
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溶連菌感染症
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猩紅熱(しょうこうねつ)、リウマチ熱
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淋病(淋菌性咽頭炎)
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鵞口瘡(がこうそう
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ジフテリア
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百日咳
その方法
頭を少し後ろに倒し、口を開けて、あ~と声を出していただきます。医師は、口の奥の扁桃腺のあたりを綿棒ですばやくやさしく動かします。その綿棒を無菌の容器に入れ、検査のためにラボに送ります。
そこで医師は、サンプルを他の化学物質と一緒に特別な容器に入れ、細菌や真菌を増殖させます。増殖した細菌の種類(もしあれば)により、あなたがどのような感染症に罹っているかが医師に分かります。そして、どの薬が一番効くかを決めてくれるのです。
感じ方
検査は少し不快かもしれませんが、数秒しか続きません。のどをぬぐわれるとき、むせそうになることがありますが、これは正常です。でも、口を開けたままじっとしていないと、いいサンプルがとれません。そうしないと、ばい菌を見落としたり、正しい薬がもらえなかったりします。
結果はどのくらいで分かるの?
検査室では細菌が増殖するのに時間がかかるため、結果は2~5日ほどで出ます。
しかし、もしあなたが溶連菌に感染しているかもしれないと思ったら、医師は診察の際に簡単な溶連菌検査を行います。この検査は、すぐに結果を示します。もし、溶連菌に感染していることが分かれば、様々な細菌と闘う抗生物質が投与されます。
溶連菌検査が陰性でも、喉の培養から溶連菌や他の感染症が陽性となった場合、医師はあなたに連絡し、必要であれば薬を変更します。
その他に知っておくべきことは?
もし、あなたやあなたのお子さんが喉の痛みで医者に行く必要がある場合は、受診前にマウスウォッシュを省いてください。のどの培養結果に影響を与える可能性があります。