歯のケアには十分気を配っているつもりでも、5つの悪い習慣を1つ以上続けていると、歯に悪い影響が出ることがあります。
デンタルケアの問題点1:パクパク、しゃぶる、すする
氷で冷やした炭酸飲料やアイスティーをすすり、残った氷をパクパクと食べてしまう。何が悪いのでしょうか?氷のもろさや冷たさは、実は歯の破折の原因になるのです。エナメル質の表面に微細な亀裂を生じさせ、時間が経つにつれてより大きな歯の問題につながる可能性があるのです。砕いた氷は、大きな角氷よりは害が少ないですが、それでもほとんどの歯科医から祝福されることはありません。
氷の角と同じように、ポップコーンの粒も歯に過度の負担をかけ、破折の原因となることがあります。桃、アプリコット、プラムなどの果物の種を口の中に入れて、それをしゃぶったり、かじったりする人もいます。
砂糖入りの炭酸飲料を一日中飲むのも、悪い習慣であることが研究で指摘されています。甘くて酸っぱい飲み物に常に触れていると、虫歯を助長してしまうのです。
食べたり飲んだりするときには、こうした習慣に気をつけましょう。飲み物はクラッシュアイスに変え、スナック菓子はベビーキャロットなど噛みごたえのあるものを食べましょう。ストローでソーダを飲むと、ソーダが歯につくのを最小限に抑えることができます。ストローが歯に当たらないように、口の奥のほうに置くようにしましょう。
デンタルケアの問題点2:歯を道具として使ってしまう
ポテトチップスの袋を破ったり、マニキュアのボトルのキャップを外したり、時計の軸を抜いたり、曲がったフォークの歯をまっすぐにしたり、服の値札をはがしたり、患者さんは様々な作業を自分の歯で行っていると歯科医は報告します。これは歯に負担をかけ、歯に傷をつけたり、弱った歯の縁を削ったり、破折させたりする原因になります。
歯を道具として使う前に、口の中に入れるものをよく考えましょう。そして、ハサミやペンチなどの簡単な道具を常備して、歯の健康を維持できるようにしましょう。
デンタルケアの悩み3:歯ぎしり
日中、夜間、あるいは昼夜を問わず、歯ぎしりをすると歯が磨り減ってしまいます。歯ぎしりの原因は、ストレスや不安など様々ですが、噛み合わせの異常や歯の欠損、曲がった歯が原因である可能性が高いです。
夜間の歯ぎしりには、マウスガードの装着をお勧めします。歯医者で作られたカスタムモデルは、市販のものよりもコストがかかりますが、一般的にフィット感がよく、効果もあります。歯ぎしりをしていることを意識するだけで、楽になることもあります。ストレスが原因の場合は、運動プログラムやカウンセリングを検討してください。
また、カフェインを含む食べ物や飲み物を控える、アルコールの摂取を控える、鉛筆など食べ物以外のものを噛まない、日中に歯ぎしりや食いしばりが気になる場合は、舌先を歯の間に置いて顎の筋肉をリラックスさせる訓練をする、夜に温かい洗濯物を耳たぶの前の頬に当て、顎の筋肉をリラックスさせるとよいかも知れません。
デンタルケアの悩み4:硬い毛の歯ブラシを使う
歯ブラシは硬いほうがいいと思っている人がいます。特に高齢者の場合、そうではありません。加齢により歯茎が後退し、歯の根元が露出することで、知覚過敏が進むことが多いのです。歯根はセメント質で覆われていますが、セメント質はエナメル質よりも簡単にすり減ります。毛先が硬すぎるブラシは、歯ぐきを刺激し、歯の知覚過敏を引き起こす可能性があります。
歯科医師や歯科衛生士に、自分の歯の健康を維持するのに最適な歯ブラシを尋ねてみてください。
デンタルケアの問題点5:ブラッシング、フロス、すすぎが適切でない
歯磨き、フロス、うがいを定期的に行っている人がいますが、十分な頻度ではありません。歯磨きは1日2回を目標に、手動歯ブラシや電動歯ブラシのヘッドは3~4ヶ月に1回は必ず交換しましょう。
フロスによる歯みがきは、毎日行うようにしましょう。歯科医によると、多くの人がフロスを正しく使っていないそうですが、次回の診察時に歯科医か歯科衛生士にデモンストレーションをお願いしてください。
消毒液は、歯周病や口臭の原因となる細菌を取り除くのに役立ちます。フッ素洗口液は、虫歯の予防に役立ちます。歯科医は、1日に1~2回すすぐことを推奨しています。
手や腕、肩に障害があり、手動でのブラッシングが困難な場合は、電動歯ブラシを使用するとよいでしょう。お子様がいらっしゃる場合は、お子様の手や口にフィットし、使いやすいサイズのブラシを買ってあげてください。