歯と加齢:年齢を重ねるごとに変化するお口の中の状態

年齢を重ねるごとに、歯や歯茎は日々磨耗し、噛み合わせが悪くなり、歯ぎしりをするようになります。

磨耗を減らす

あなたの歯はとても丈夫です。でも、磨り減っちゃうんです。噛んだり、削ったり、噛んだりすることで、歯の外側の硬い層であるエナメル質が磨り減ってしまいます。また、噛んだりするときに使う部分も平らになってしまいます。

歯医者で修復してもらわないと、一生分の磨耗を消すことはできませんが、悪化しないようにすることは可能です。氷などの硬いものを噛まないようにしましょう。そうすると、エナメル質に欠けが生じたり、歯が折れたりすることがあります。

また、噛み合わせが悪いと歯がすり減るので、歯列矯正が必要になったり、夜間の歯ぎしり(ブラキシズム)で、ナイトガードの装着が必要になったりすることもあります。歯医者さんに相談しましょう。

歯ぐきを健康に保つ

歯には、プラークと呼ばれる細菌が常に付着しています。それを取り除かないと、歯ぐきが痛んだり、腫れたり、出血したりすることがあります。また、歯茎の下にある骨を傷つける感染症を引き起こすこともあります。

歯周病は、歯医者で歯周炎と呼ばれる治療を行います。そのままにしておくと、歯ぐきや骨に害を及ぼす可能性があります。そうなってしまうと、歯を抜かなければならないかもしれません。

歯周病の兆候は以下の通りです。

  • 歯を磨くと血が出る

  • 歯茎が後退する、または歯から引き剥がされる

  • 歯が緩んでいる

  • 口臭が気になる

歯ぐきを良い状態に保つには、歯の手入れをしっかりすることが一番です。1日2回の歯磨きと毎日のフロスの使用。定期的に歯科医院を受診し、検診とクリーニングを受ける。タバコを吸っている人は、禁煙しましょう。

口の中を乾燥させない

唾液は、歯をきれいにし、口の中を虫歯から守る働きがあります。しかし、年齢が上がるにつれ、口の中は乾燥し、虫歯になる確率が上がります。お薬が原因かもしれません。多くの薬物は、あなたを乾燥させます。その対策として、もっと水を飲むようにしましょう。水を飲むときは、数秒間口の中に含んでから飲み込みましょう。また、シュガーレスキャンディやシュガーレスガムを噛むのもよいでしょう。もし、薬が原因だと思うのなら、薬を変えるように医師に相談してください。

知覚過敏の歯にやさしく

エナメル質の磨耗、歯茎の問題、虫歯など、すべて歯が敏感になる可能性があります。熱いものや冷たいものを飲んだり、少し強く歯を磨いただけでも痛むことがあります。

歯のケアは最高の予防法です。歯磨きとフロスを行い、定期的に歯科医に診てもらいましょう。歯が敏感な人は、歯科医が歯磨き粉やオフィスでの治療法を勧めてくれます。

酸に気をつけよう

炭酸飲料、柑橘類、ジュースなどはすべて酸を含んでいます。砂糖やでんぷん質の多い食べ物は、口の中で酸を作る原因になります。それぞれ歯のエナメル質を磨耗させます。

これらの飲み物を口の中で飲み込まないようにしましょう。酸を打ち消すために、牛乳やチーズでフォローアップしましょう。甘いものやでんぷん質の多いものは、間食としてではなく、主食と一緒に食べましょう。この時、唾液が最も多く分泌され、酸を洗い流してくれます。

がんに気をつけよう

年齢を重ねると、口やのど、舌、唇にがんができる可能性が少しでもあるそうです。これを防ぐには、タバコをやめ、お酒はほどほどにすることです。外に出るときは、日焼け止め効果のあるリップクリームを使いましょう。

痛みは初期の症状ではないので、定期的に歯科医院で検診を受ける必要があります。問題がないかを調べ、早期に治療することができます。警告のサインには、ただれ、赤や白の斑点、口の中に長く続く変化が含まれることがあります。

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