骨密度はどのように測定されるのでしょうか?骨粗鬆症の診断によく使われるDXA(DEXAとも呼ばれます)について医師が説明します。
DXAスキャンは、股関節と脊椎という2つの主要な部位に焦点を当てています。もし、これらの検査ができない場合は、前腕のDXAスキャンを受けることができます。これらの部位は、あなたが体内の他の骨に骨折を起こす可能性があるかどうかを医師が知るための良いアイデアとなります。
DXAスキャンでは何が行われるのでしょうか?
検査は通常10~20分程度で終了します。痛みはなく、X線による被爆量も少ないです。MRIやCTスキャンなどの他の検査と異なり、閉じたトンネルやリングの中に横たわる必要はありません。その代わり、X線透視台に横たわり、スキャナーが体の上を通過する間、じっとしている必要があります。検査が終わったら、家に帰ることができます。
DXAスキャナーは、2本のX線ビームを発生させる機械です。1つは高エネルギーで、もう1つは低エネルギーです。機械は、それぞれのビームから骨を通過するX線の量を測定します。これは、骨の厚さによって異なります。2つのビームの差に基づいて、医師はあなたの骨密度を測定することができます。
DXAスキャン結果
検査結果では、Tスコアが表示されます。Tスコアは、骨が最も強くなる年齢である30歳の健康な人と比べて、あなたの骨密度がどの程度高いか低いかを示しています。スコアが低いほど、骨が弱くなっていることを示します。
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Tスコア-1.0以上=正常な骨密度
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Tスコアが-1.0~-2.5=骨密度が低い、または骨減少症
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Tスコアが-2.5以下=骨粗鬆症
の場合
の場合
の場合
DXA検査の結果、医師からZスコアが提示されることがあります。Zスコアは、あなたの骨密度を、同じ年齢と体格の人の正常なスコアと比較するものです。
DXAスキャンを受けるべき人とは?
米国予防医療タスクフォースは、骨密度のためにDXAスキャンを受けるべき人は以下の通りとしています。
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65歳以上の女性
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60歳以上の女性で、骨折する確率が高い人
検査が自分にとって良いものかどうか、主治医に相談してみましょう。