乳がんは、卵巣がんのリスクを高めるか?

卵巣がんは卵巣で始まり、体の他の部分に転移することがあります。医師はその原因を正確に把握していませんが、危険因子と呼ばれる、この病気にかかる確率を上げることができるいくつかの事柄があります。そのひとつが乳がんです。

もしあなたが乳がんであれば、あるいは家族の誰かが乳がんであれば、それが卵巣がんを発症するかどうかに関係する可能性があります。

乳がんの家族歴

卵巣がんは、家族内で発症することがあります。母親、姉妹、娘が発症している場合、自分も発症する可能性が高くなります。同様に、近親者に卵巣がんの人が一人でもいれば、発症する確率は3倍近くになります。

乳がんや卵巣がんの強い家族歴がある場合、これらのがんにかかる可能性が高くなります。強い家族歴があるということは

  • 複数の家族が卵巣がんや乳がんになったことがある、または

  • ご家族の誰かが乳がんと卵巣がんの両方にかかったことがある、または

  • ご家族の中で1世代以上、卵巣がんや乳がんになった方がいる

これらのがんは、特定の遺伝子(BRCA1およびBRCA2)の変化により引き起こされる可能性があり、家族間で受け継がれるため、リスクが高くなります。遺伝子検査により、あなたがこれらの遺伝子変異を持っているかどうかを知ることができます。また、まだ特定されていないものの、間違いなく遺伝性乳がんに関与している遺伝子もあります。

乳がんの個人歴

すでに乳がんに罹患している場合、卵巣がんも発症する可能性が高くなる場合があります。卵巣がんに影響を与える危険因子と同じものが、乳がんにも影響を与えることがあります。それは、生理が始まった年齢や、閉経の時期などです。また、妊娠や不妊治療も影響する可能性があります。

良いニュースは、乳がんのような家族の危険因子があっても、卵巣がんを発症する確率はまだ小さいということです。卵巣は乳よりも稀です。卵巣や乳癌の家族歴や病歴を持つ女性のほとんどは、この病気にかかることはありません。

ご自身やご家族に乳がんの既往がある場合は、必ず主治医に伝えてください。遺伝的なリスクが高い場合は、乳がんや卵巣がんの予防に協力することができます。

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