微細運動技能は、手や手首の小さな筋肉を使って正確な動きをする活動です。大きな筋肉を使う「走る」「跳ぶ」などの総体的な運動能力とは異なります。
微細運動技能の例
手先の運動技能は、次のようなセルフケアに必要です。
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電話をかける
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ドアノブ、鍵、錠前を回す
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プラグをソケットに差し込む
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洋服のボタン付け、ボタンはずし
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ファスナーの開け閉め
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スナップやバックルの留め方
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靴ひもを結ぶ
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歯磨きとフロス
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入浴またはシャワー
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トイレを使用する
?のように、調理や食事にも細かい運動技能が必要です。
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レーズンのような小さな食品をつまむ
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フォークやスプーンを使って食べる
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弁当箱やジッパー付き袋などの容器の開け閉め
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蓋のねじ込み、ねじ外し
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お玉やトング、大きなスプーンを使って料理を取ること
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包丁で食べ物を切る
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ジャム、マヨネーズ、バターなどのトッピングを塗る
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スパイスを振りかける
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テーブルセッティング
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飲み物を注ぐ、ドレッシングやケチャップなどの調味料を注ぐ
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果物や野菜をこすったり、皮をむいたりする
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かき混ぜたり、混ぜたり、泡立てたりすること
などの学校行事では、特に細かい運動神経が重要です。
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本のページをめくる
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ぬりえをする
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ドローイングとペインティング
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トレース
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ライティング
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ハサミでカットする
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貼り付けと接着
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定規を使った計測
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タイピングとコンピュータのマウスパッドの使用
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楽器の演奏
など、子どもたちは遊びの中で細かい運動神経を使っています。
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ガラガラを振る
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ブロックを積む
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ビーズを張る
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電車や車の線路を組み立てる
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レゴなどの組み立て玩具を作る
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ボードゲーム(サイコロを振る、駒を動かす、スピナーを回すなど)
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テレビゲームをする(ジョイスティックなどのコントローラーを使用する場合)
運動技能のマイルストーン
マイルストーンとは、子どもが成長するにつれて発達するスキルのことです。その多くは、ある年齢で細かい運動能力を身につけます。
3ヶ月。腕はあまり動かせません。手を口に持っていくことはできるかもしれません。新生児の手は固く握りしめられていることが多いものです。3ヵ月になると、手はリラックスして開き始めます。ぶら下がっているおもちゃに手を伸ばそうとしたり、おもちゃの方向に腕を振ったりできるようになるかもしれません。
6ヵ月。この月齢の赤ちゃんのほとんどは、両手を合わせることができます。両手を同時に使って物を取ることができるようになるのが一般的です。6ヵ月になると、赤ちゃんは小さなものを短時間なら持てるようになるかもしれません。
9ヵ月 9ヵ月になると、物を口に運んだり、片方の手からもう片方の手に渡したりすることができるようになります。手はリラックスした状態で、ほとんどの時間開いています。多くの赤ちゃんは、挟み込み把持を始めます。親指と人差し指で小さなものをつまむようになります。
12ヵ月。ほとんどの子どもは、わざと物を離すことができるようになり、1歳になれば、頼めば物を渡してくれるようになるかもしれません。2つのおもちゃを一緒に叩いたり、容器の中の物を出し入れしたり、物を指差したりすることができるようになります。
18ヵ月。この年齢の子どもは、手を叩いたり、手を振ってさよならを言ったり、クレヨンを使って手助けなしに落書きをしたりすることがよくできるようになります。コップで飲んだり、スプーンを使って食べたりするようになるかもしれません。
2歳 2歳になると、ほとんどの子どもが本の絵を指差したり、ページをめくったりするようになります。幼児はブロックを3つか4つ重ねて塔にすることができるかもしれません。
医師と相談するタイミング
子どもの発達のスピードはさまざまです。スプーンを使って食べられるようになる時期が早い子も遅い子もいます。お子様が同年齢のお子様と同じように成長していないように見受けられる場合、またはお子様の発達が心配な場合は、かかりつけの医師にご相談ください。医師は、専門家による評価を設定する手助けをしてくれるでしょう。
また、3歳未満のお子さんの場合は、お近くの早期介入機関に電話して、無料で評価を受けることもできます。3歳以上のお子さんの場合は、お近くの公立小学校に電話をしてください。その際、子供の発達を心配していること、就学前の特別支援教育サービスのための評価を希望することを伝えてください。早期に行動することで、子供が必要なサポートを受けることができます。