先住民のCOVID-19患者は死亡率が高い

アメリカンインディアンおよびアラスカ先住民は、COVID-19による院内死亡率が他の人種の2~3倍高く、また、COVID-19による入院率および死亡率は米国全体でもトップクラスであることがわかりました。

先住民族のCOVID-19患者、死亡率が高い

By Lindsay Kalter

2022年3月31日--COVID-19で入院したアメリカンインディアンおよびアラスカ先住民の集団は、黒人および白人患者よりも死亡率が高いことが、JAMA Network Openで水曜日に発表された研究により明らかとなった。

研究者らは、2020年にミシシッピ州でCOVID-19で入院した患者18,731人の退院データを調査した。その結果、アメリカンインディアンおよびアラスカ先住民の患者は平均してコロナウイルスリスクに関連する慢性疾患が少なかったものの、他の人種の患者よりもはるかに高い割合で死亡していることが分かった。

著者らは、2021年11月時点で、アメリカンインディアンとアラスカ先住民の集団は、非ヒスパニック系白人と比較して、COVID-19にかかる可能性が1.6倍高く、入院する可能性が3.3倍高く、COVID-19で死亡する可能性が2.2倍高いと指摘した。

この研究によると、黒人患者はウイルスで死亡する確率が75%低く、白人患者は77%低いことがわかりました。

COVID-19の転帰において併存疾患が果たす役割を否定するものではないが、先住民族の間でCOVID-19の入院および死亡の転帰に格差がある別の要因を考慮する必要があると、著者らは記している。

アメリカンインディアンおよびアラスカ先住民がケアを受ける際の障壁として、差別、疎外、希望する臨床医に会えないこと、インディアン保健サービス(IHS)の制度的資金不足が広く指摘されている。

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