前立腺の病気
前立腺の病気の代表的な3つの種類を紹介します。
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前立腺肥大症(Benign prostatic hyperplasia
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前立腺炎
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前立腺癌
です。
これらの病気は原因が異なるものの、症状は似ています。そのため、年に一度の健康診断で、前立腺がん検診について主治医と相談することが大切です。以下の病気の症状がある場合、医師は泌尿器科医(尿路や男性の生殖器系の病気を専門とする医師)を紹介することが多いようです。
良性前立腺肥大症
前立腺肥大症は、しばしばBPHと呼ばれ、前立腺の非がん性の肥大です。非常によく見られる病気ですが、40歳以前に症状が出ることはほとんどありません。米国泌尿器科学会によると、51歳から60歳の男性の約半数、80歳以上の男性の最大90%がBPHであると言われています。
BPHの症状は以下の通りです。
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排尿困難
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膀胱が空っぽなのに尿意を催す
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特に夜間に頻尿になる
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尿の流れが弱い、または断続的で、排尿時に不完全な空虚感がある
前立腺炎
前立腺炎とは、前立腺に炎症が起こることです。細菌感染によって引き起こされることがあります。すべての年齢の男性が前立腺炎になる可能性があり、前立腺の大きさ(肥大しているかどうかにかかわらず)に関係なく発生する可能性があります。
前立腺炎の症状は以下の通りです。
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排尿困難
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特に夜間の頻尿
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排尿時の痛みや灼熱感
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排尿障害に伴う悪寒・発熱
前立腺がん
前立腺がんは、初期の段階では、何の症状も出ないことがあります。しかし、進行すると、しばしば症状が現れます。
前立腺がんの症状には、次のようなものがあります。
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特に夜間に頻繁に排尿したくなる
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排尿の開始が困難
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排尿ができない
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尿の出が悪い、または途切れる(垂れ流し)。
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排尿時の痛みや灼熱感
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射精時の痛み
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尿や精液に血が混じる
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背中、腰、太もも上部の痛みやこわばりが頻繁にある