リンとは?
リンは、以下のようなミネラルの一種です。
鉄やカリウムのようなミネラルです。カルシウムを除く他のどのミネラルよりも多く体内に存在しています。
"リン "はギリシャ語のリンからきており、"光をもたらすもの "という意味です。医薬品やサプリメントでは、リン酸塩と呼ばれています。
健康維持に重要な役割を果たすので、その摂取は大切なことです。その主な役割のひとつは、健康な歯と骨を作るための構成要素として機能することです。それはカルシウムの仕事だと思うかもしれません。しかし、カルシウムが歯や骨を丈夫にするためには、リンが必要なのです。
また、リンは神経や筋肉の働きを助ける働きもあります。リンは血液のpHをバランスよく保つ緩衝剤でもあります。リンは、脂肪、炭水化物、タンパク質をエネルギーに変える働きもします。
このミネラルは今、あなたの体の中の何兆という細胞の一つひとつで懸命に働いているのです。
どれくらいのリンが必要ですか?
リンがどれくらい必要かは、年齢によって異なります。(妊娠中や授乳中の女性は、他の成人と同じ量を必要とします)。
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6ヶ月まで 100ミリグラム
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7ヶ月~1年 275ミリグラム
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1〜3年 460ミリグラム
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4~8歳 500ミリグラム
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9~13歳 1,250ミリグラム
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14~18歳 1,250ミリグラム
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19歳以上 700ミリグラム
健康上の問題で食品から十分なリンを摂取できない場合は、医師がサプリメントを処方してくれます。リン酸塩は、ある種の尿路感染症の治療や、尿路のカルシウム結石の予防にもなります。
リンを含む食品
リンは、植物や動物を含むすべての生物に不可欠であるため、あなたが食べたり飲んだりするほとんどすべてのものに含まれています。
リンはこれらの食品に多く含まれています。
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肉類やその他のタンパク質:牛肉、鶏肉、魚、レバーなどの内臓肉
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牛乳・乳製品:卵、カッテージチーズ、アイスクリームなど
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豆類:ネイビー、キドニー、ソイ、ピント、ガルバンゾー
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穀類:ふすま、小麦胚芽
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ナッツ・種子:アーモンド、カシューナッツ、ピーナッツバター、ひまわりの種
など、メーカーも加工食品に添加しています。
ホットドッグ、ランチミート、ソーセージ、チキンナゲット
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スナック菓子
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コーラ
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ビール
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エナジードリンク
- ファーストフード
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調理済み食品
ほとんどの果物や野菜はリンが少ないですが、他にも健康に良いものがたくさんあります。リンの食品について詳しくはこちら
リンの摂取不足によるリスク
多くの食品に含まれているため、不足することはまずありません。しかし、飢餓状態や摂食障害である拒食症の場合など、不足することが時々あります。
アルミニウムを含む制酸剤を長期間服用すると、体内のリンを消耗してしまうことがあります。
低リン酸血症とも呼ばれるリン欠乏症は、アルコール使用障害、糖尿病性ケトアシドーシスと呼ばれる血中酸性状態、または特定の遺伝性障害がある場合に起こる可能性があります。
リンのレベルが低い状態が短時間であれば、副作用を感じることはありません。中等度や重度の場合は、食べる気がしない、筋力低下、骨の痛み、手足のしびれや麻痺があります。
リンの摂り過ぎによるリスク
腎臓は、よく働いていれば、体が使えない余分なリンを取り除いてくれます。
慢性腎臓病などの腎臓の病気がある場合、リンの量が多くなることがあります。このため、骨からカルシウムが失われたり、血管、目、心臓、肺にカルシウム沈着物が形成されたりすることがあります。長期間にわたって体内にリンが過剰に存在すると、心臓発作や脳卒中になる確率が高くなります。
また、サプリメントのリン酸塩を過剰に摂取すると、リンが過剰になり、高リン酸血症と呼ばれる状態になることがあります。副作用として、下痢や胃けいれんなどが起こります。自分の体に合ったバランスについて、医師に相談しましょう。
リンの摂取量をコントロールするには?
腎臓の病気のために体内のリンの量を減らす必要がある場合は、加工食品を控えることから始めましょう。加工食品に含まれる添加物のリンは、ほとんど血液が吸収してしまいます。肉類や豆類などの自然食品に含まれるリンの吸収率は20~50%にすぎません。
加工食品にどれくらいのリンが含まれているかを知るには、成分表に「リン」という文字がない場合があります。のような添加物に含まれる音節の「ホス」を探してみてください。
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リン酸カルシウム
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リン酸
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酸性ピロリン酸ナトリウム
(リン酸カルシウム