3歳から5歳にかけて、未就学児はより社会的な生き物になります。かつてはイライラするとかんしゃくを起こしたり、争いを叩いたり噛んだりして解決していたのが、今では共有や協力することを学んでいます。ここでは、未就学児の社会性の発達について知っておくべきことを説明します。
未就学児と空想遊び
未就学児が空想遊びに多くの時間を費やしていることにお気づきでしょうか。この年齢では、子ども同士が一緒に遊ぶのではなく、並んで遊ぶ「並行遊び」から脱却し、他の子どもたちと積極的に関わり始めています。
この年齢では、おもちゃやゲームよりも、おままごとに重点が置かれます。未就学児は精巧なシナリオを組み立て、お互いに役割を決めて遊ぶのが大好きです。買い物に行く、郵便局に行くなど、自分にとっては平凡なことでも、子どもにとっては魅力的で、おままごとで真似をすることがあります。
おままごとは、子どもが大人の役割や行動を「体験」することです。この活動は、順番を守る、協力する、注意を払うなど、重要な社会的スキルを身につけるのに役立ちます。
ガーリーガール」それとも「オールボーイ」?
ファンタジー遊びは、男女の役割分担を考える機会にもなります。未就学児の男の子は、スーパーヒーローのような男性的なキャラクターに惹かれ、女の子は、おままごとでママになりたがるなど、女性的な役割を身につけるのが一般的です。あなたの家庭が伝統的な「男らしさ」「女らしさ」のモデルでなくても、あなたの子供は本やテレビ、親戚、友人などからこうした考え方に触れているのです。2歳のころはベビーカーで赤ちゃんの人形を押して歩くのが大好きだった男の子が、それをやめて男友達と騒ぐようになったとしても、驚かないようにしましょう。
また、異性になりたがる時期があり、突然、兄のおもちゃや服に強い興味を示すようになることもあります。その後、ピンクのドレスや髪にリボンをつけることにこだわるなど、極端に変化することもあります。これはすべて正常な実験であり、心配する必要はありません。
未就学児 学校へ行く
3歳や4歳になると、多くの子どもたちが初めて学校に通うようになります。同年齢の子どもたちとの集団生活は初めての経験で、慣れるまで少し時間がかかるかもしれません。おもちゃを共有したり、順番を守ったり、はっきりとコミュニケーションを取ったり、他の子と協力したりすることが突然必要になり、おそらく周囲の大人の助けが必要になってくるでしょう。プリスクールの多くのアクティビティは、このような社会的スキルの発達を促すように作られています。
もしお子さんがまだ学校に通っていないのであれば、同年代の子どもたちと遊ぶ機会をたくさん作ってあげることが大切です。
未就学児とピアリレーション
5歳になると、多くの子どもたちは、大人よりも子ども同士の付き合いを好むようになります。また、他の子どもより特定の子どもを好むようになることもあります。あなたのお子さんにも「親友」と呼べる人がいるかもしれません。このような友情を育むことは、親にとって大切なことです。自分の家や持ち物を「自慢」することは、子どもの自尊心と自信につながるからです。
年長の就学前児童は、社会的規範を理解し、内面化し始めています。5歳児は、友達に順番を譲ってあげないと、もう一緒に遊びたくなくなるということを理解していることでしょう。このことは、子どもたちの行動や選択を導くのに役立ちます。
5歳児は、愛情あふれるすばらしい友だちである一方、傷つけられることもあります。この年齢の子どもたちは、社会的拒絶の力を理解し始めています。5歳児同士の言い争いの末に、「ボールを持たせてくれないなら、もう友達にはならない!」と宣言されても驚かないでください。
たいていの場合、これは5歳児の普通のやりとりです。しかし、意地悪な振る舞いに目を配り、子どもが他の人を過度にいじめることがないようにすることが大切です。いじめは、この年齢でも起こりうるのです。
チャレンジングな未就学児
歳児のお友達は、単なる遊び相手ではありません。そのため、あなたにとって新しい(そして歓迎されない)行動をしようとすることがあるかもしれません。例えば、親友があるテレビ番組について話すと、テレビが禁止されている家庭でも、子どもは突然その番組を見たいと言い出すかもしれません。親友の好物だからと、甘いシリアルを欲しがるかもしれません。
また、この頃から口答えをするようになり、あなたに反抗したり、名前を呼んだりするようになるかもしれません。腹立たしいことではありますが、このような行動は、お子さんが権威を試し、より自立することを学んでいる良い兆候です。このような状況では、感情的な反応を求めてしまうことが多いので、冷静に対処するようにしましょう。
また、この時期になると、年上の兄弟姉妹と口喧嘩をするようになるかもしれません。お兄ちゃんができることは全部自分もできるはずだと思い、できないとイライラするのです。兄弟げんかに巻き込まれることも日常茶飯事です。