ぶどう膜炎は、目の中の炎症です。眼科医にぶどう膜炎と言われたら、どうしてそうなったのか不思議に思うかもしれません。
他の病気が原因であることもあります。
眼科医にかかると、おそらく病歴や他の症状について尋ねられるでしょう。これは、他の病気があなたの目の問題を引き起こしていないかどうかを調べるためです。
もしそうであれば、下記のような疾患がぶどう膜炎の原因となっていないかどうか、専門医に照会することができます。
自己免疫疾患
免疫系が臓器や組織を攻撃することで起こる病気です。目にも影響を与えることがあります。ぶどう膜炎の多くは、免疫系の問題によって引き起こされます。
原因となるものには、次のようなものがあります。
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強直性脊椎炎(Ankylosing spondylitis
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ベーチェット病
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クローン病
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多発性硬化症
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乾癬
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反応性関節炎
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リウマチ性関節炎
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サルコイドーシス
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潰瘍性大腸炎
感染症
一般的なものはぶどう膜炎につながることがあります。感染していることに気づかないこともあります。場合によっては、感染してからずっと経ってからぶどう膜炎になることもあります。
ぶどう膜炎を誘発するものには、次のようなものがあります。
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単純ヘルペスウイルス(冷え症の原因となるもの
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水痘(みずぼうそう)や帯状疱疹(たいじょうほうしん)の原因となる水痘帯状疱疹(すいさんかたいじょうほうしん)ウイルス
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結核(TB):呼吸によって感染する細菌による病気
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サイトメガロウイルス(CMV):一般的なウイルスで、多くの場合、症状はありません。免疫力が低い人はぶどう膜炎を起こすことがあります。
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ムンプス(おたふくかぜ
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ウエストナイルウイルス
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ライム病
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猫ひっかき病
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エイズ
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梅毒
まれにですが、ヒストプラスマ症やトキソプラズマ症などの真菌や寄生虫に感染した後にもぶどう膜炎になることがあります。
目の傷害
目を傷つけたことが原因でぶどう膜炎になることがあります。そこに外傷や打撲があると、それが原因となります。また、目の手術が原因でぶどう膜炎になることもあります。
癌(がん
血液のがんであるリンパ腫が、まれですが原因のひとつと考えられます。