高カリウム値の診断方法

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カリウムは食品に含まれる栄養素で、体のスムーズな動きをサポートします。体内のカリウムが多すぎると健康上の問題を引き起こす可能性がありますが、簡単な血液検査でレベルを測定することができます。

カリウムは、筋肉や神経がお互いに信号を送る役割を果たし、体内の水分レベルのバランスを保ち、規則的な心拍を持つことができます。腎臓の働きが悪いとカリウムの値が高くなることがあります。

成人の正常な血中カリウム濃度は、1リットルあたり3.5~5.5ミリモル(mmol/L)です。 

5.5mmol/Lを超えるとカリウム値が高くなります。6.5mmol/L以上は危険な高値で、すぐに医療機関での治療が必要なことを意味します。

高カリウムの症状

カリウムが高くても症状に気づかないことが多いです。定期的な血液検査の結果で初めて知ることになるかもしれません。

症状が出る場合は、次のようなものがあります。

  • 胃の痛み

  • 下痢

  • 疲労感

  • 胸痛

  • 心拍が早く感じたり、ドキドキするような不規則な動き

  • 筋力低下

  • 腕や脚のしびれや麻痺

  • 吐き気や嘔吐

これらの症状がある場合、特に腎臓病やカリウム値を上昇させる薬を服用している場合は、医師に確認してください。

高カリウムの血液検査

年に一度の健康診断で、医師がカリウム値をチェックします。糖尿病や腎臓病のような健康状態にある場合は、より定期的にカリウム値を検査することがあります。また、高カリウムの症状、高血圧、または心臓病の兆候があるかどうかも確認されます。

高カリウムかどうかを調べるには、血液検査を受けて、血液中のカリウムの量を測定します。医師は、腕の静脈に小さな針を刺し、少量の血液を採取します。針を刺すときに、少しつねったり、チクッとしたりすることがあります。

医師は血液サンプルを研究室に送り、そこで技術者が血液の液体部分(血清)中のカリウムの濃度を検査します。医師が結果をお知らせします。

採血中に血球が破裂すると、カリウムの値が高くなることがあ ります。採血中に血球が破裂すると、血液中にカリウムが多く漏れ出し、数値が高くなったように見えるのです。医師は、高カリウムの治療を行う前に、もう一度検査を行うことがあります。

また、心臓に問題があるのではと心配される場合には、心電図と呼ばれる検査を受け、心臓が正常に動いているかどうかを確認するよう医師に言われることがあります。

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