米国の自殺率は2年ぶりに減少し2021年に上昇

米国の自殺率、2年ぶりの減少で2021年に上昇

By Ralph Ellis

大紀元日本9月30日】米国で2021年に自殺で死亡した人の数は前年比4%増加したと、国立保健統計センターが報告した。

同機関の発表によると、2020年の4万5979人に対し、2021年は4万7646人が自殺で死亡した。自殺者数は前々年、減少していた。それ以前の1999年から2018年にかけて、全国の自殺率は35%増加し、48,344人のピークを迎えたとNCHSは述べている。 

"自殺は米国における早死の大きな原因であり、特に10歳[から]34歳の人々の間では、死因の第2位である "と報告書は述べている。

暫定的な数字では、2021年に自殺で死亡する男性の数は、女性の4倍で、9,621人に対し38,025人となっています。最も増加率が高かった年齢層は、15歳から24歳の男性で、2020年から2021年にかけて8%増加した。

専門家は、全体的な増加の原因は不明だが、COVID-19の大流行が全国を襲った2020年には、前年に比べて自殺者数が減少したことを指摘した。

心理学者で米国自殺防止財団のミッション・エンゲージメント担当副社長であるドリーン・マーシャル博士(Doreen Marshall)はCNNに、パンデミックの間「多くの人が思っていたような自殺の急増はなかった」と語った。これは、人々が「起こるだろうと恐れていたことを避けようとしていた」ためかもしれないと、彼女は言った。

ケンタッキー大学の自殺予防・曝露研究所の所長であるジュリー・セレル博士は、パンデミックの初期に「人々は互いに気を配っていた」と指摘したとNBCニュースは報じている。 

また、もう一つの脆弱な層である中学生の少女たちの間で自殺が増加したことも報告された。2022年には、10歳から14歳の少女237人が自殺で死亡し、2020年の自殺死亡者204人から16%増加したという。

"結論を急ぐことはできない "とCerelは言った。"しかし、私たちはもっと若い女の子にも目を配る必要があります。"

今年初め、全米自殺防止ライフラインが設置したホットラインは、988という3桁の数字に切り替わった。CNNによると、このホットラインへの電話は、前年の同時期に比べ45%増加したという。

「行動への衝動は、非常に短く、激しいものです。そのため、このホットラインの目的は、人々をその困難な瞬間から解放することです」と、マーシャル氏はCNNに語っています。「短い数字は、危機に瀕したときに人々が思い出しやすいのです」。

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