ドクター・アーカイブより
エミー賞受賞俳優、プロデューサー、作家のマーロ・トーマスにとって、今年の感謝祭は特別な意味を持っています。テネシー州メンフィスにあるセント・ジュード小児研究病院のために、彼女の家族が募金活動を始めてから50周年にあたるからです。
セント・ジュードは、1957年にマーロの父である故ダニー・トーマスの夢として始まり、それ以来、力強く歩み続けています。1991年にダニー・トーマスが亡くなってからは、妹のテール、弟のトニーとともに、センターの資金調達の最前線に立ち続けています。
小児がんをはじめ、HIV/AIDS、鎌状赤血球症、遺伝性疾患などの疾病に重点を置くセント・ジュードは、非常に重要なニーズに応えています。例えば、1962年の開院当時、小児がんの生存率はがんの種類にもよりますが、4%から75%でした。現在では55%から95%となっており、その研究成果も大きく寄与しています。
しかし、ダニー・トーマスの夢には、「家族がお金を払えないという理由で子供を拒絶することはない」という約束も含まれていたため、セント・ジューズの成功には常に資金調達が欠かせない。平均的な病院では、資金調達の割合は8%でよいのですが、私たちの病院では患者のほとんどがお金を払わないため、72%の資金を調達しなければならず、資金調達は私たちの生き残りの鍵なのです」とトーマスさんは言います。現在までにセント・ジュードに寄せられた寄付金のうち85セントは、年間約5,000人の子どもたちの研究と治療に直接使われ、その費用は約6億ドルにのぼります。
目標を達成し、それを上回るために、今年の11月、例年通り、トーマス夫妻と、ジェニファー・アニストン、ロビン・ウィリアムズ、バーニー・マック、レイ・ロマーノ、アントニオ・バンデラスなどのボランティアや著名人が、毎年恒例の「感謝とお恵みのキャンペーン」を開始しました。
当初は父のためにやっていたんです」とトーマスさん。今は、子どもたちのために、そして私たちの生活の中に織り込まれているのです。ドクター・ザ・マガジン2007年11・12月号に掲載されたものです。
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