コラーゲンを多く含む健康食品
コラーゲンは、体内の結合組織の健康と働きに欠かせないタンパク質です。結合組織は、皮膚、骨、臓器など体の様々な部分を織り成し、体の形を作り出しています。コラーゲンがなければ、あなたの身体は大きく変わってしまうかもしれません。
人体には約40種類のコラーゲンが存在しますが、最も一般的なのは4種類です。それらは
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I 型コラーゲン C は繊維を形成し、骨、靭帯、腱、皮膚に関連する結合組織に存在します。
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II型コラーゲンCは、I型よりも組織化されていない繊維を形成し、主に軟骨に存在する
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III型コラーゲンCはI型よりも細い繊維を形成し、臓器の細胞編成に寄与している
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IV型コラーゲンCは、異なる組織を取り囲むコラーゲン細胞のシート状構造である基底膜に存在する
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私たちの体は、食べたタンパク質をアミノ酸に分解して、新しいタンパク質を作るための材料となるコラーゲンを作っています。
コラーゲンは、食品だけでなく、サプリメントからも摂取することができます。コラーゲンサプリメントと食品のコラーゲンの健康上の利点については、現在も研究が進められています。しかし、コラーゲンが食生活に欠かせない要素であることは明らかです。
コラーゲンが必要な理由
年齢を重ねるごとに、コラーゲンレベルを維持することは難しくなります。特に、更年期を過ぎた女性には、その傾向が強いと言われています。これは、コラーゲンを作るために必要な栄養素を、時間が経つにつれて体が十分に吸収できなくなるためです。
しかし、コラーゲンを多く含む食品を食べることで、この吸収の問題をある程度解決することができます。その結果、年をとっても丈夫で健康的な体を維持することができるのです。
コラーゲンの主な健康効果には、次のようなものがあります。
肌の健康
型コラーゲンは、肌にふっくらとした若々しさを与える役割を担っています。組織の中核をなす構造です。
いくつかの研究では、35歳以上の女性において、コラーゲンサプリメントの摂取が肌の弾力性の向上につながったとされています。
骨の健康
骨密度検査は、骨の強度を測定し、骨粗鬆症の診断に使用されます。骨密度レベルが低下すると、骨折のリスクが高まったり、骨折が悪化したりする可能性があります。
コラーゲンペプチドのサプリメントを摂取すると、更年期を過ぎた女性の骨密度が増加することが研究で示されています。
筋力強化
筋肉の衰えを感じる高齢者には、コラーゲンが筋肉を強化するのに役立つと考えられます。男性72名を対象としたある研究では、運動療法とコラーゲンサプリメントを併用することで、運動のみよりも大きな改善が見られたそうです。
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コラーゲンを含む食品
コラーゲンを多く含む食品は、動物から採れるものです。鶏肉、魚、牛などがこれにあたります。次の3つの食品は、コラーゲンを多く含んでいます。
1. ボーンブロス
ボーンブロスは、動物の骨と結合組織を長時間煮込んで作られます。骨や皮からコラーゲンが抽出され、スープに含まれます。ボーンブロスには、鶏、牛、七面鳥、鹿(鹿肉)などがよく使われます。
2. 皮付きの魚
魚は、皮付きのままであれば、食品からのコラーゲンの供給源として優れています。魚に含まれるコラーゲンの多くは、皮に蓄えられているからです。その他、魚にはオメガ3脂肪酸やビタミンDが含まれています。
3. 鶏肉
丸鶏を調理したことがある人なら、肉の中に結合組織が多く含まれていることをご存知でしょう。このため、鶏肉はコラーゲンをより多く摂取するのに適しています。特に鶏の足は、世界の一部では一般的な食べ物ではありませんが、コラーゲンの良い供給源です。
野菜と果物
ベジタリアンやビーガンの方は、ビタミンCを多く含む食品を食べることをお勧めします。この栄養素を多く含む食品を食べることで、体内でコラーゲンが作られ、健康で丈夫な体を保つことができます。
ブルーベリー、パパイヤ、柑橘類などの果物や、ブロッコリー、葉物野菜、カリフラワーなどの野菜に多く含まれています。