マーマイトは体に良いの?長所と短所、栄養情報など

マーマイト。体に良いの?

マーマイトは、好き嫌いの分かれる食品です。ビール醸造の際に残る酵母の副産物から作られる濃厚なペースト状の食品です。その味を表現するのは、マーマイトの愛好家にとっても難しい。香ばしい」、「パン粉のような」、「塩辛い」、「醤油のような」などの表現が一般的である。

マーマイトは、ドイツの科学者がビール酵母の残りを濃縮して食べることができることに気づき、偶然に発見された。ドイツ発祥にもかかわらず、マーマイトはイギリス、ニュージーランド、オーストラリアなどの英語圏で瞬く間に人気を博した。1902年、イギリスのバートン・オン・トレントで最初のマーマイトの工場が設立されました。発明から約120年、マーマイトは英国の文化的アイコンとして定着しました。

トーストに塗ったり、サンドイッチに入れたり、シチューやソースに混ぜたりと、マーマイトを好む人はほとんど何にでも混ぜて食べています。そのため、マーマイトの健康効果や危険性についての研究も盛んに行われています。

栄養成分表示

マーマイト100gの含有量は

  • カロリー 8

  • タンパク質:1g

  • 脂肪:0グラム

  • 炭水化物: 0.8グラム

  • 食物繊維:1グラム未満

また、マーマイトには、以下のようないくつかのビタミンやミネラルが含まれています。

  • チアミン

  • リボフラビン

  • ナイアシン

  • 葉酸

  • ビタミンB6

  • ビタミンB12

  • カリウム

  • マグネシウム

マーマイトは塩辛いことで有名です。そのため、5グラムで166mgのナトリウムが含まれており、これは1日の推奨値の7%に相当します。

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マーマイトに期待される健康効果

マーマイトには、ビタミンB12がたっぷり含まれています。ビタミンB12の欠乏症との関連性が研究されています。ビタミンB12欠乏症の症状、は以下の通りです。

  • 皮膚が淡い黄色味を帯びる

  • 舌の痛み、赤み

  • 口内炎(ただれ)

  • 知覚異常(ピンときたり、針が刺さるような感覚)

  • 視覚障害

  • イライラ

  • 抑うつ

  • 行動や考え方の変化

  • 記憶力や判断力などの精神能力の低下

  • 運動能力(歩く、移動する)の変化

マーマイトを定期的に食べることで、ビタミンB12の欠乏を回避し、以下のような健康効果を利用できる可能性があります。

脳の健康

マーマイトに含まれるビタミンB12は、脳内のガンマアミノ酪酸(GABA)と呼ばれる物質を増加させます。この物質は、脳の神経細胞の興奮を調節する働きがあり、初期の研究では、不安、ADHD、トゥレット障害の症状を改善する可能性が示されましたが、さらなる研究が必要です。GABAの欠乏は、てんかんに関連しています。

心臓の健康

抗酸化物質であるベンフォチアミンは、糖尿病患者の心臓発作後の生存率向上と関連している可能性があります。マウスを用いた研究で、ベンフォチアミンを投与された糖尿病マウスは、抗酸化物質を投与されなかったマウスに比べ、心臓発作後の全体的な転帰が良好であることが明らかにされました。しかし、ヒトへの影響を理解するためには、さらなる研究が必要です。

マーマイトの潜在的なリスク

マーマイトは、その味が極めて偏ったものであること以外に、健康上のリスクはあまり知られていないことが判明しました。最も懸念されるのは、その高いナトリウム含有量でしょう。

高ナトリウム血症(ナトリウム中毒)。

マーマイト5gは、1日のナトリウム推奨摂取量の約7%に相当するため、食べ過ぎると高ナトリウム血症(ナトリウム中毒)になる可能性があります。健康な成人の多くは、中毒になるほどの塩分を摂取することはできませんので、このような問題は稀です。しかし、認知症などの症状がある人は、摂取しているものに対する意識が低いため、より危険です。

ナトリウム中毒になると、細胞から血液に水分が流れ込みます。これは血管を破壊し、脳に圧力をかけ、時には致命的な結果をもたらすことがあります。

アレルギー反応

ある調査によると、マーマイトは、特に小さなお子様において、アレルギー反応を引き起こす可能性があることが判明しました。あるケースでは、生後15ヶ月の子供の唇と目の組織が軽く腫れ、それが60分ほど続きました。また、2回目にマーマイトを摂取した際には、目や唇が腫れ、呼吸困難が発生しました。マーマイトに対するアレルギー反応を経験した場合は、医師にご相談ください。

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