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海藻エキスが初期試験でCOVIDを停止させる
By Lisa Rapaport
2021年12月6日--日本、ニュージーランド、ハワイなどの場所で食の主役として知られている海藻の一種、ウルバ(シーレタス)には、人間にとって別の利点があるかもしれない。実験室での実験では、この種の藻類からの抽出物であるulvanが、COVID-19と戦うのを助けるかもしれないことが示唆されています。
他の食用海草も、少なくとも試験管や動物を使ったごく初期の研究では、COVIDに対する抗ウイルス剤として有望視されている。しかし、ウルバンは、ある種の農業用ウイルスやヒトのウイルスに対する抗ウイルス治療薬としてもテストされている。このため、研究者たちは、ウルバンがCOVID感染の予防に役立つのではないかと考えたのです。
そこで研究者たちは、実験室でウルバ藻を育て、ウルバンを抽出し、試験管に入れた細胞をコロナウイルスとウルバンの両方に暴露しました。この実験結果は『PeerJ』誌に報告され、コロナウイルスに感染した細胞はウルバンに暴露された場合、コロナウイルスに感染しなかったという。
試験管内
とはいえ、海藻からウルバンを抽出するためのプロセスが、その抗ウイルス特性に影響を与える可能性はある。研究者らは、2つの抽出方法を比較し、そのうちの1つの方法で、ウイルスと闘う力が10倍以上となるウルバンを得ることができた。このことから、最高の抗ウイルス特性を持つウルバンを開発するためには、最適な方法を洗練するためにさらなる研究が必要であると研究者は指摘している。
この実験の限界として、2つの抽出物の化学組成の違いが結果に影響した可能性があり、抗ウイルス作用のどの程度が、これらの化学物質ではなく、直接アルバンからもたらされるのかを確かめるのは難しい。
また、たとえ海藻エキスが実験室で有効であることが証明されたとしても、動物やヒトでの実験が必要である。しかし、ヒトでの試験で有効性が証明されれば、海藻エキスは、特に低所得国において、ワクチンを容易に購入したり入手できない人々のCOVID感染予防に役立つ可能性があると、研究著者らは結論付けている。