パンデミックによるがん診断の遅れを示すさらなる証拠

パンデミックによりの診断が遅れたことを示すさらなる証拠

文責:ドクター編集部

ロバート・プリート著

ヘルスデー・レポーター

2021年12月6日月曜日(HealthDay News) -- 新しい研究は、COVID-19の大流行が米国でのがん診断を遅らせ、患者の予後不良のリスクを高めたことを改めて証明するものである。

研究者らはこの研究のために、1,200以上の退役軍人局(VA)医療施設で900万人以上の患者から得たデータを分析した。

2020年のがん診断のための処置は、前々年に比べて使用頻度が低く、新たながん診断も少なかった。2018年から2020年にかけて、390万件の診断手順が行われ、252,000件近くの新しいがんが診断されました。

研究著者であるVAメリーランド医療システムのブラジェッシュ・ラル博士は、パンデミックのピーク時の非緊急医療の混乱は、"意図的かつ必要なものだった "と述べています。

「私たちが回復段階に入ったとき、私たちの研究が、医師、病院、医療機関が、新しいがんを診断する努力にどの程度遅れをとっているかを予測するのに役立つことを期待しています」と、彼は付け加えました。「また、患者と再び関わるために必要な資源と時間を配分するのに役立つでしょう」とも述べています。

12月6日にCancer誌のオンライン版に掲載されたこの研究では、2018年から2019年の年平均と比較して、2020年には大腸がんを発見するための大腸内視鏡検査が45%減少、前立腺がんを発見するための生検が29%減少、肺がんを発見するための胸部のCTスキャンが10%減少、膀胱がんを検出する膀胱鏡が21%減少したことが明らかになった。

29%の州で、大腸内視鏡検査が以前に比べて半分以上減少したと、研究著者らは雑誌のニュースリリースで指摘した。

全体として、新しいがんの診断は、がんの種類によって、2020年に13%~23%減少したことが、調査結果で示されました。

本研究の一環として、研究者らは、施設、医療システム、州が、パンデミックによるバックログから回復するためにがん診断手順を増やすために必要な時間とリソースを決定するのに役立つチャートを作成しました。

詳細情報

米国国立がん研究所は、がん診断に関する詳細情報を提供しています。

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