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重症のCOVID-19は翌年死亡するリスクを2倍にする。研究結果
By Carolyn Crist
2021年12月1日--COVID-19の重症例から生還した患者は、症状が軽い患者や感染していない患者よりも、翌年中に死亡する可能性が2倍以上高いことが、水曜日にFrontiers in Medicine誌に発表された新しい研究で明らかになった。
このリスクの増加は、65歳未満の患者でより大きかったことが、同研究で明らかになった。重症COVID-19による死亡のうち、呼吸不全などの典型的なコロナウイルス合併症によるものはわずか20%でした。
つまり、重篤なコロナウイルス感染症は、長期的な健康を著しく損ない、後に生命を脅かす大きな問題につながる可能性があるということです。
私たちは以前に研究を行い、回復した重症のCOVID-19の患者さんが、その後6カ月間に入院するリスクが有意に高いことを示しました。今回の新しい研究では、それを拡張して、その後12カ月間の死亡リスクを調査しました」と、フロリダ大学の研究主幹であるArch Mainous博士はThe Guardianに語っています。
研究チームは、フロリダ大学の医療システム内でCOVID-19の検査を受けた13,000人以上の患者の電子カルテを分析しました。その中で、178人の患者が重度のウイルス症状を呈し、陽性判定を受けてから30日以内に入院した。また、246人の患者は症状が軽度または中等度であり、残りは陰性であった。この研究に参加したすべての患者は、COVID-19から回復しました。
最も重い症状の患者は、陰性と判定された患者に比べて、今後1年間に死亡する確率が2.5倍、軽い症状の患者に比べて1.9倍高かった。65歳以下では、陰性者と比べて3.3倍、軽症者と比べて2.8倍となった。
死亡の約20%は、コロナウイルスの合併症に典型的に関連する呼吸器系または心血管系の原因によるものでした。呼吸器疾患による死亡リスクは、陰性者と比較して、重症のCOVID-19感染者では4.5倍になりました。同様に、心臓疾患による死亡リスクは3倍であった。
残りの80%は、コロナウイルスとは通常関係のない様々な理由で死亡している。患者さんは、他の病気や疾患に対して脆弱な状態で、全体的に健康状態が低下していた可能性が高いと、研究著者らは述べている。
COVID-19の未認識の合併症と考えられるもので死亡するリスクがかなりあることが分かったので、COVID-19の重症化を減らすためにさらに警戒する必要がある、とMainousは述べた。
これらの患者はコロナウイルス感染後かなり経ってから死亡することが多いことが判明した。これらの死は、患者の家族あるいは医師によってCOVID-19と関連づけられなかったかもしれない。
チャンスに賭けたり、病院で治療が成功することを望んでも、COVID-19の影響の全体像を伝えることはできない、とMainousは言った。現時点での我々の推奨は、COVID-19の重症化を防ぐためにワクチン接種などの予防措置をとることである。